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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

こんな家に住みたい

リビングから借景を楽しみ、木の造作インテリアにこだわりを見る

リビングから借景を楽しみ、木の造作インテリアにこだわりを見る

DATA
設  計: 株式会社池原建設
     一級建築士事務所ウインズ
     (担当/喜友名勝志)
敷地面積: 180.88㎡(約54.7坪)
建築面積: 89.22㎡(約26.9坪)
延床面積: 155.33㎡(約46.9坪)
用途地域: 第一種低層住居専用地域
構  造: 壁式鉄筋コンクリート造
     2階建て
完成時期: 2022年7月
施  工: 株式会社 池原建設
     (担当/真栄喜)
電  気: 有限会社 アート電気工事社
     (担当/仲村)
水  道: 有限会社 良政産業
     (担当/山内)
キッチン: TOTO
内部大工: 株式会社 池原建設
     建設事業部二課
     (担当/照屋)

鉄筋コンクリート造のスタイリッシュな躯体の中に、熟練職人が手がけた「木」の上質感が伝わる空間が広がります。

 

週刊かふう2022年11月25日号に掲載された内容です。

リビングから借景を楽しみ、木の造作インテリアにこだわりを見る

理想イメージを共有し、優先順位を考える

 まだ生まれて間もない赤ちゃんを抱っこしたSさん夫妻に迎えられて、取材がスタート。
「ここは私の実家があった場所で、1階に母が運営する事業所が入ることを条件に、私たちのマイホームとして建て替えました」と説明する奥さま。

 Sさんは「以前から2人でどんな家にしようかと数多くの完成見学会を訪れたり、すてきなカフェのインテリアをチェックしたり」と、積極的にわが家のイメージ像を収集したようすを話してくれました。
 自然光がたくさん入る明るいリビングでくつろぎたい、玄関は家族用と来客用の動線を別にしよう、季節ごとのディスプレイを楽しめるギャラリーコーナーもほしい、システムキッチンやトイレには除菌機能のあるタイプを選びたい、ときどき訪ねてくる祖母のために和室を用意したい、お気に入りの北欧家具ストアで照明器具やインテリア雑貨を購入しよう、将来飼う室内犬用のケージをインテリアとして組み込みたい。
「夢はどんどん膨らむばかり。いくつかの建設会社に相談しましたが『いいですね』と全肯定されて逆に不安になっていたところ、池原建設では『できることの優先順位を決めましょう』と私たちの希望を整理し、具体像が見えてきて信頼感を抱きました」と、奥さまは当時を振り返ります。

 実はSさん夫妻はかつて、池原建設が手がけたアパートに住んだ経験があるとのこと。
「その使い勝手の便利さ、暮らし心地の良さを気に入っていたので、マイホームづくりをお願いすることにしました」

リビングから借景を楽しみ、木の造作インテリアにこだわりを見る

建築中も常に創意工夫、職人の知見と技に感嘆

 アイランドキッチンと平行する長い壁付けカウンターやカップボード、通路幅にぴったり合わせた伸長式のダイニングテーブル、色の異なる木材をランダムに貼ったキッチン天井の装飾など、天然木をふんだんに使ったインテリアに自然と目線が行きます。
「建築現場で大工さんが『壁付けカウンターは思い切って端まで長くすることもできますよ』と提案してくれたり、ダイニングテーブルを伸ばしたとき壁までぴったり届くようサイズ調整してくれたんですよ。本棚がほしいなと言ったら階段の壁にニッチを造って収めてくれました」と、工事の途中でもこまやかに対応する仕事ぶりに感心したSさん。
「池原建設の製作所で木製のオリジナル建具や造作家具のサンプルを見学できたことも、仕上がりをイメージしやすくて良かったです」
 注目すべきは木製階段の踊り場の下に配置した愛犬用のケージ。
「普段は室内に放し、夜間や来客時にこのケージに入ってもらおうと考えています。ペットが自由に奥の倉庫へ移動できる双方向ドアも設置しました」と、至れり尽くせり。
 廊下との仕切りをフルオープンできる子ども室は、当分の間、絵を描くのが好きな奥さまのアトリエとして使う予定とのこと。

リビングから借景を楽しみ、木の造作インテリアにこだわりを見る

絶妙なロケーションを室内から楽しむ

「眺めの良い借景もうれしいね」とうなずき合うSさん夫妻の言葉どおり、リビングのスリット窓の向こうは隣接する学校の植栽が風に揺れ、2階廊下の突き当たりにある天地いっぱいのビューウインドーには国道58号線とその奥に広がる緑の風景が楽しめます。
「隣は私の母校。運動会のとき、母は私たちの演目をうちのベランダから応援し、他の演目のときにお昼ごはんを用意していたんですよ。私も、この子のために運動会に熱々のお昼ごはんを作ろうと思います」と楽しいエピソードが繰り出されます。

「2階・和室の吹き抜け側は、明るさを求めて仕切りなしを希望しましたが『安全のために』とのアドバイスがありました。完成してみると、その壁の明かり取りスリットから優しくこぼれる光を気に入ってしまって」と満足そうなSさん夫妻。

 水遊びもできるデッキテラス、最先端の衛生に配慮した設備は、子育てに心をくばったセレクト。寝転んでの映画鑑賞、くつろぎの専属テラス、ゆったりとしたワークスペースはご夫妻の人生を豊かにするために。住まいとともに、鮮やかな日々がスタートます。

写真ギャラリー

リビングから借景を楽しみ、木の造作インテリアにこだわりを見る

天然木をインテリアに大胆活用、
繊細なアイデアと熟練の技が彩る住まい

株式会社池原建設 企画事業部ウインズ 喜友名勝志さん

 来年、創業から65年を迎える株式会社池原建設。自社の木工製作所を擁する池原建設は「本物の木の造り」を得意とし、2002年には設計を担う企画事業部を開設。企画・設計・施工まで一貫して手がける「ウインズ」ブランドを発信しています。厳選の資材選びを徹底してすべての床材に無垢材を使用し、空間に縦方向の広がりを演出する自社製ハイドアを標準仕様とするなど、「木」にこだわった内装に“池原建設らしさ”が現れます。

「私たちのポリシーは、営業をはじめ設計・コーディネーター・現場監理人・大工・造作家具の職人・内部責任者まで、全員で接客し、全員で良いものを作ることです」と話すのは、Sさん邸を設計した喜友名勝志さんです。
「Sさん夫妻は理想のマイホームイメージをいろいろとお持ちでしたが、住まい全体としての統一感などをベースに『できること』と『避けた方がいいこと』を明確にし、具体的に実感できるよう3Dを用いた完成図でプレゼンテーションしました」と喜友名さん。

 Sさん邸は、道路に面した1階・前面に事業所が入居し、1階・奥と2階・全フロアにSさん一家の住まいを配置したプラン。同社では、設備・仕様、カラーリングなどのセレクトに際してインテリアコーディネーターが施主をサポート。Sさん邸では外観塗装に濃淡のグレー3色をセレクトして落ち着きと立体感を演出し、事業所と住居部分が一体感を醸し出すファサードに仕上がっています。

 玄関からの動線は2つ。来客はホールを抜けてLDKへ、家族は右側のシューズクロークを通って手洗い場へアクセスできるレイアウト。天井までのハイドアを開けてLDKに入ると、開放感あふれる吹抜けと天然木をたっぷりと使用したインテリアが目の前に広がります。リビングに隣接するデッキテラスもくつろぎの場に。空間に軽快さを添えるスケルトンの木製階段の踊り場下に、室内犬のケージを設けて壁の向こうにある倉庫との間を愛犬が自由に往来できるよう工夫しています。

 キッチンの壁一面に造作したカウンターは5m近くあり、数多くの調理家電を並べても、まだ収納力に余裕があります。造作したアンティーク調ダイニングテーブルは伸長式に仕上げ、来客時には伸ばして活躍できるデザイン。2階にはゲストの宿泊にも使える和室、ワークスペースや専用テラスを備えた主寝室、多目的に活用できる子ども室などを配置。浴室や脱衣所、ランドリースペースを直線に配して、身支度や家事動線の効率化を図っています。

「中でも小上がりの和室は、遊び心を添えて工夫を凝らした箇所のひとつです」と、喜友名さんは設計ポイントを解説します。
 施主の想いやイメージをしっかりと受け止めて、夢の住まいを叶えることが第一と考える池原建設。完成後のさまざまな相談にもフォローできる体制に、多くの顧客から信頼が寄せられています。

設計・施工会社

株式会社 池原建設 一級建築士事務所ウインズ

TEL:0120-229-512 (フリーダイヤル)https://www.ikehara.net

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読谷村字伊良皆237-1

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