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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

こんな家に住みたい

日常に海の眺望が寄り添う 2階リビングのコンパクトハウス

日常に海の眺望が寄り添う 2階リビングのコンパクトハウス

DATA
設  計: 株式会社レクトホーム
     (営業担当/砂川)
敷地面積: 125.69㎡(約38.02坪)
建築面積: 64.38㎡(約19.47坪)
延床面積: 128.34㎡(約38.81坪)
用途地域: 第一種中高層住居専用地域
構  造: 壁式鉄筋コンクリート造
完成時期: 2022年1月
施  工: 株式会社レクトホーム
構  造: Lifetect一級建築士事務所
電  気: 友電社
水  道: 門口設備

ノープラン・ノーイメージから始めた家づくり。
丘上にある絶景地を購入したGさんご夫妻は、建築会社の担当者に導かれ、日常の暮らしの中に海の眺望が溶け込んだ非日常感あふれる住まいを築きました。

週刊かふう2023年5月26日号に掲載された内容です。

日常に海の眺望が寄り添う 2階リビングのコンパクトハウス

一段と開けた眺望を求めて2階を生活の中心スペースに

「一から家づくりをするなんて、私たちには無縁のことだと思っていました」と口をそろえるGさんご夫妻。結婚して子どもが生まれた直後から、マイホーム購入に向けた準備を進めてはいましたが、目下の候補はマンションか建売住宅の二択でした。しかし現在の土地と出会って心境は一変、お二人は申し合わせたように再び声を合わせて、「この眺望が日常になるように、オリジナルの家を建ててみたいと初めて強く思ったんです」。

 Gさん宅があるのは、眼下に中城湾を見渡す丘の上。波穏やかな湾の先にはなだらかな海岸線が続き、水平線がぼやけるほど視界の大半を海と空が占めています。斜面に茂る木々の緑とのコントラストも美しく、「2階建てにしてリビングを上階に置けば眺望が一段と開けて、よりリゾート感のある生活を楽しめるだろう」ことは、当地を初めて訪れた時から容易に想像がつきました。
 とはいえ、それ以外はまったくのノープラン、ノーイメージ。はっきりしているのは、広さ約38坪・建ぺい率60パーセントといった敷地条件と、限られた予算だけ。知人・友人のつてを頼りに情報を集めて依頼先を探し、「自由設計でコストパフォーマンスに優れた良質なコンクリート住宅を手がけている」と評判を聞いた建築会社と巡り合いました。

 担当者に導かれるようにして、出来上がったプランは、無駄をそぎ落とした四角い躯体が敷地の真ん中に置かれ、南北に生まれた余白スペースはそれぞれベランダと駐車場に充てられています。メインの要望だった2階リビングは対面キッチン・ダイニングと合わせて約22帖の広さがあり、キッチンには水回りが隣接。一方で1階には主寝室と子ども室が並び、上下階で公私の性格分けがなされています。

日常に海の眺望が寄り添う 2階リビングのコンパクトハウス

気付かなかった要望が次々と形になる喜び

 新居が完成したのは昨年1月。生活の中心である2階LDKは、海側に並んだ2つの大開口から東海岸の大パノラマを望み、まるでリゾート地に建つコンドミニアムホテルのよう。刻々と移りゆく海と空の表情が一つのインテリアとなって、空間の魅力を引き立てます。
「間取りもデザインも、建築会社の担当の方にすべてお任せでした。自覚していなかった隠れた要望やイメージまで分かりやすい形にして提案してくれたので、新しい生活環境にもすんなりと溶け込むことができましたね」とご夫妻。リビングのテレビ背面にあしらわれた琉球石灰岩の壁、標準より奥行きのあるキッチンカウンター、キッチン頭上に巻かれた木目のクロス等々、これらはすべて担当者によって引き出されたものです。”見え方”も丁寧に計算されており、例えば洗面台の壁を彩るモールテックスは、奥さまが一目ぼれして採用した左官材ですが、「どうせならLDK側からいつでも目に入るように」との計らいで、キッチンと洗面室の間の戸はガラス張りになりました。

 1階は今のところほぼ就寝専用のスペースで、子ども室はご主人のトレーニング器具と子どもたちの遊具が混在するフリールームになっています。家族全員が一日の大半を2階で過ごし、フロア中を駆け回ったりおしゃべりをしたり、時にはベランダに出て食事をしたり、何をしても飽きることがありません。
「同年代の友人らも徐々にマイホームを持ち始めており、最近はいろいろなタイプの家に招かれる機会が増えました。その度にやっぱり、わが家の最大の魅力は、海の眺望を取り込んだこの空間デザインだと再認識しますね。まねしたくてもできない唯一無二なものなので」。
 非日常感あふれる家の雰囲気は、3人の子育てに追われる日常に癒やしとリラクセーションをもたらし、家族の絆を一段と深めています。

写真ギャラリー

日常に海の眺望が寄り添う 2階リビングのコンパクトハウス

ディテールまで手を抜かない丁寧なデザインと、そこから生まれる住み心地のよさ

視線の流れ・広がりをコントロールし、限られた空間をより広く
眺望最優先のプランでも毎日の生活に配慮。家事効率の高い動線設計

営業担当/砂川沙桜さん

 シンプルで特別に贅沢というわけではないけれど、えも言われぬカッコよさがある。
 丁寧に縫製された衣服をまとっているように、何をするにも生活ストレスがなく、住むほどに体になじんで気分も上がる。予算や敷地条件、それに基づく法令など、住宅設計にはさまざまな制約が絡んできますが、私たちレクトホームではそんな路線の家づくりを目指しています。
 今回のGさん宅の場合、唯一にして最大の要望だったのは、メインの生活スペースを2階に置いて海の眺望を生かすこと。敷地面積約38坪というコンパクトな環境の下、汎用(はんよう)性のある建材を効果的に組み合わせ、数字的な制約を意識させずにいかに開放感を得られるかが一つの勝負になりました。
 具体的には、海側に大きく開口部を設けるのは当然として、いたずらに引き違い窓を並べるのではなくFIX窓を中央に置き、目に入る縦方向の桟のラインを削減。さらには窓の上部のラインに合わせて化粧梁を造作し、天井高いっぱいに眺望窓が並んでいるような視覚効果を狙いました。スケール感も同時に追求し、例えばキッチン上部の木目のクロスは、パネル全体を包み込むようにして切れ目なく施工することで、一枚板さながらの雰囲気を演出しました。

 限られた空間の有効活用は、LDKに限らずGさん宅の一貫したテーマです。上下階を結ぶ片持ち階段もその一例であり、2階や踊り場の窓から差し込む光を階下に届け、1階の廊下全体に吹き抜けのような明るさを創出しました。また間仕切りは極力省いて視線の抜け感を確保し、数字以上の空間の広がりが感じられるように、どこにいても家族の気配が感じられるように工夫を重ねました。

 このように眺望優先の間取りとはいえ、毎日の生活を考えれば家事動線も重要なポイントです。水回りはキッチンと隣接したエリアに集約し、開放感を追求したLDKとは対照的に、動きやすさを重視してできるだけミニマムに。換気・採光にも配慮しつつ、一連の生活動作が最短距離の移動で済むようにプランを組み立てました。
 内外装の色調や全体的なテイストも、Gさんからのヒアリングをもとにすべてコーディネートしたものです。モールテックスの洗面台や琉球石灰岩のデザインウオールが奥さまの友人から好評と聞き、とてもうれしく思います。

設計・施工会社

宜野湾市伊佐2-18-9 コーポパルコ101号室

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