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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

こんな家に住みたい

築浅マンションを 個性的にリノベーション 緩やかな仕切りが家族を結ぶ家

築浅マンションを 個性的にリノベーション 緩やかな仕切りが家族を結ぶ家

DATA
所在地:浦添市
家族構成:夫婦、子ども2人
設計:株式会社 TEACH PLUS
延床面積:69.77㎡(21.1坪)
用途地域:第1種住居専用地域
構造:鉄筋コンクリート造
入居時期:2020年1月
工事期間:約1ヵ月
施工:株式会社 TEACH PLUS

心地いい、リノベ計画06 COMFORTABLE RENOVATION

築5年の2LDKマンションをリノベーションして3LDKへ。 リビングに創設したロフトとの間を緩やかに仕切り、各室にいる家族の気配が互いに感じとれる間取りに変更。

週刊かふう2020年7月10日号に掲載された内容です。

築浅マンションを 個性的にリノベーション 緩やかな仕切りが家族を結ぶ家

モダンなカラー計画が暮らしに楽しさを添える

 テラコッタ色のタイルを貼ったアプローチの奥に重厚感のある木製玄関ドア。築5年の2LDKマンションにリノベーションをほどこしたMさん邸の室内は、元の壁と同じ色のクロスを新たに張替え、わずかにグレーみを帯びたネイビー色のホールドアを玄関ホールと居住空間の仕切りとして設置しました。そのドアと白壁の爽やかなコントラストが、空間をスタイリッシュに引き締めています。
 各室フロアにデコクリック(PVCフローリング)という最近注目の置き型フローリング材を敷き詰め、木目調の質感が空間に落ち着きを醸しています。約19畳の広いリビングダイニングに接する対面式キッチンは白でまとめ、2つの個室では家具などのポイント色に深いグレー、ドアにはライトグレーを採用。そしてリビングの奥に新設したロフトにも白と木目調を取り合わせて、家全体にぬくもりと洗練が調和する生活空間を構成しています。
 これらのニュアンスに満ちた美しい色彩計画は、若い頃にインテリアデザインの勉強をしていた奥さまの好みを反映したものとのこと。

築浅マンションを 個性的にリノベーション 緩やかな仕切りが家族を結ぶ家

リビングにロフトを設け、将来の子ども部屋2室に

 話はMさんご家族が新居を探していた頃に遡りますが、その第一条件に リビングの窓が大きいこ と を掲げ、マンションの中古物件を探し始めたといいます。とあるマンションの最上階にほぼ希望通りの2LDK物件を見つけたMさん、大きな窓の向こうに遠くまで見渡せる眺望を持つリビングが気に入り、築浅ではあったもののリノベーションを考慮に入れて購入を決めたそうです。
「古い物件はフルリノベーションする必要から費用もかさみそうですが、築浅であれば改装すべき箇所も少なく、また耐久性からみても安心して長く住めるだろうと考えました」
 ただし将来的には成長した子どもたちへ一部屋ずつ与えたいとの思いがあるため、個室は3室を望んでいました。
「それで広いリビングの一角をロフトに仕立て、個室のように活用することにしました」
リビングの床レベルから階段4段分を上がったところに5・6畳のオープンスペースができました。高さ165センチメートルの白壁で緩やかに仕切きることでリビング側からの視線は遮りつつ、家のどこにいても何となく家族の気配が伝わるアットホームなわが家になりました。現在はまだ幼いお子さんとご夫婦で主寝室を使い、ロフトは勉強したり遊んだり、泊まりがけの来客には客間としてもてなしたりと多目的に活用しているとのこと。

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望みの住まいに癒される日々を堪能

 オーニング(日除け)が設置されたベランダには、いつまでも腰掛けていたくなる木のベンチ。シンボルツリーとして入居後に迎えたシマトネリコの大鉢が、以前の住まいから持ってきたハーブなどの鉢植えとともに、憩いの場を彩ります。
「明るい朝の光も感動的ですし、夜は街の夜景がきれいです」
と話すMさんは、毎日の何気ないシーンの一つひとつに、希望を叶えた住まいで過ごす充足感を味わっているご様子です。

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