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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

こんな家に住みたい

涼やかで省エネ 家族が憩う木の平屋

涼やかで省エネ 家族が憩う木の平屋

DATA
所在地:八重瀬町
家族構成:夫婦、子ども2人
設計・施工:株式会社みらいホーム
敷地面積:230.92㎡(約69.85坪)
建築面積:93.10㎡(約28.16坪)
延床面積:84.00㎡(約25.41坪)
用途地域:未指定
構造:木造軸組工法平屋建て
完成時期:2014年7月

家族のつながりを重視してプランを練り、太陽光発電とオール電化を導入して省エネ性の高い生活スタイルを追求。夫婦と子ども2人が住むSさん宅では築後6年たった現在も、明るく軽やかな空気感に満ちた快適な暮らしが営まれています。

週刊かふう2020年6月19日号に掲載された内容です。

涼やかで省エネ 家族が憩う木の平屋

家中をパッと見渡せるオープンなレイアウト

 親子4人一つ屋根の下。曜日を問わず団らんが日常の光景になり、会話と笑顔が毎日絶えないのは、全室がワンルーム的にまとまった間取りのせいでもあるでしょう。
 Sさん宅は建坪約28坪のコンパクトな木造平屋住宅です。家の中心にリビングとキッチンがあり、隣に小さな和室と寝室が置かれたシンプルなレイアウトですが、よく見ればそれは昔ながらの沖縄民家と同じ住居スタイル。リビングと和室の南面に並んだ掃き出し窓の外にはこぢんまりとした軒下空間があり、目の前の植栽スペースを通して涼やかな風と光が室内に舞い込んできます。
「木の調湿作用のおかげなのか、梅雨時や真夏でも快適さは歴然。空気がカラッと澄んでいて、湿気に悩まされることがほとんどなくなりました」と笑うご夫妻。マイホームの計画後、しばらくは2階建てでプランニングを進めていましたが、「どこにいてもお互いの気配が感じられるように、家中をパッと見渡せたほうがいい」と平屋に変更。仕切りもほとんど取り払い、完全に独立した居室は主寝室一室だけ。現在はLDKの一角に勉強机が置かれており、「今後個室が必要になれば、主寝室内部を仕切ってもいいですからね」と臨機応変に対応予定です。
 実家近くの土地を譲り受け、新居を構えてはや6年目。依頼した住宅会社とは完成見学会を通じて知り合い、沖縄の気候風土に耐えられる木造の技術力はもちろんのこと、「それ以上に決め手になったのが会社の雰囲気。 建てて終わりじゃない という皆さんの姿勢に好感を覚えました」。見学会には何度となく足を運び、納得と信頼を深めていきました。

涼やかで省エネ 家族が憩う木の平屋

人と環境にやさしく、家計面でも大きなメリット

 省エネ技術の面でも、Sさん宅は時代の一歩先を行く住宅です。屋根にはシステム容量5.5kWのソーラーパネルを搭載し、オール電化を導入してIHクッキングヒーターやエコキュートなどの設備機器を設置しました。
 具体的な省エネ効果は新築前後の光熱費の差になって表れており、以前のアパート暮らしのときは電気代とガス代で毎月1万8000円近くかかっていましたが、電気ですべて賄える現在の光熱費は
合計で 約1万円。もちろん生活グレード自体も格段に向上し、例えば「バスルームがとても大きくなって、育ち盛りの子ども2人を抱える私たちには何かと便利。追い炊き機能も重宝しており、夏でも浴槽に浸かる日が多くなりました」。
 奥さまがセレクトしたIH仕様のキッチンは、汚れや傷に強いホーローパネル製。料理がますます楽しくなる上に、家事もすこぶるはかどるならもう言うことなし。キッチンの隣には洗面脱衣室が連続しており、水回りの行き来がとてもスムーズ。一方で正面に目をやれば、料理の手を休めずとも、思い思いの場所で家族が過ごす様子をゆったりと眺めることができます。
 ワンルーム的な間取りの平屋だから冷房効率も高く、木造との相乗効果で快適さは倍増。先進のテクノロジーに支えられ、自然素材ゆえのぬくもり、調湿性といった要素が一段と強く感じられます。時には読書やゲームをしてくつろぎ、時にはまるで屋外のように全力で遊ぶ子どもたちの姿は、居心地のよさの証。「建ててよかった」というご夫妻の思いも年々強くなっていきます。

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