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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

こんな家に住みたい

伝統の木造技術に新しい工法を取り入れて 沖縄の風土気候に適した木の家

伝統の木造技術に新しい工法を取り入れて 沖縄の風土気候に適した木の家

DATA
設  計: クロトン設計
     (統括:下地洋平、担当:仲宗根達紀)
敷地面積: 166.24㎡(約50.28坪)
建築面積: 66.08㎡(約19.99坪)
延床面積: 57.81㎡(約17.49坪)
用途地域: 未指定地域
構  造: 木造軸組工法
建  築: 上地工務店
基  礎: 株式会社長山建設
屋  根: オクハラ瓦技術
設  備: 創電水プラン
造  園: 進寿庭苑
ユニット: 株式会社クラフト
空  調: 松下工業株式会社

沖縄で古くから培われてきた木造技術に現代の新しい工法を取り入れて、より気候風土に適した快適な住み心地を目指した住宅です。具体的には、直交する柱と貫で建物の骨格をつくる貫構造を採用し、構造材の柱や梁、小屋組を室内に露出させた真壁造り。さらにベタ基礎の上には十分な床下空間を確保して通気を図っています。

昔ながらのこうした技術をベースに、屋根瓦の下の断熱材、外壁内の遮熱透湿シート、棟換気など蒸暑地ゆえの新しい工夫を採用しました。

間取りは正面右手から、一番座にあたる和室、二番座のリビング、そしてキッチンと続き、裏座には障子で二間に仕切れるベッドルームを配置。キッチン背面にある水回り以外は天井を張らず、小屋裏がすべて現しになっているため、各居室が緩やかにつながりオープンな印象です。

また明るい印象に仕上がるように、内装材の一部に月桃クロス・月桃障子を施工。構造材をはじめ外壁材やフローリングには無垢の杉材を使用しており、吹き抜けの開放感と相まって、木の家特有の温かな雰囲気と涼やかな住み心地が一段と強く感じられます。

伝統の木造技術に新しい工法を取り入れて 沖縄の風土気候に適した木の家

リビング・和室前の雨端空間。軒の深さは3尺(約91センチ)。床下にはマス目が約1センチの金網を張り、通気を確保しつつ小動物や異物の侵入を遮る

伝統の木造技術に新しい工法を取り入れて 沖縄の風土気候に適した木の家

「裏座」のベッドルーム。窓にはすべて雨戸を設置しているが、エアコンの配管を戸袋で隠し、外観を損ねないように設置場所などを工夫している

伝統の木造技術に新しい工法を取り入れて 沖縄の風土気候に適した木の家

「一番座」の和室から「二番座」のリビングを見る。和室の障子を締めれば個室使いができる

設計・施工会社

クロトン設計

TEL:098-877-9610https://croton.jp/

TEL:098-877-9610https://croton.jp/

浦添市安波茶1-53-13 豊福ビル2F

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