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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

こんな家に住みたい

カフェのような心地よさ 北欧モダンがなじむ木の家

カフェのような心地よさ 北欧モダンがなじむ木の家

DATA
設 計: 株式会社 木の家 GreenHouse
     (担当/座間味修)
敷地面積: 177.15㎡(約53.59坪)
建築面積: 52.99㎡(約16.03坪)
延床面積: 92.73㎡(約28.05坪)
用途地域: 指定なし
構  造: 木造(プレウォール工法)
完成時期: 2022年11月
建  築: 株式会社 新洋
     (担当/副島圭貴)
大  工: House Toki
     (代表 中村東浩)
電  気: ブルーワーク(担当/末吉諭)
水  道: 三誠設備 (担当/玉城慶彦)
キッチン: 株式会社 ウッドワン
     (担当/松山雄一)

一見、木造には見えないモダンな外観。
邸内は木の温もりが活かされた北欧テイスト。
お洒落な住まいの根源には、モノまいがきれいに「収まり整う」、真の気持ちよさが築かれています。

週刊かふう2024年3月29日号に掲載された内容です。

カフェのような心地よさ 北欧モダンがなじむ木の家

キッチンが空間の主役にカッコ可愛いインテリア

 緑豊かな地に、ゆっくりと形成された落ち着きが薫る住宅地。その中に溶け込むようにありながら、角度を変えて見ると個性的でモダンな印象のAさんの家。白とネイビーの箱を重ねたような、シンプルながらインパクトのある2階建て木造住宅です。

 玄関の三和土(たたき)は土間仕上げで、たっぷり収納のシューズクローゼットを設置。笑顔で迎えてくれたお子さん3姉妹に導かれて、まずはLDKのある2階へ。無垢材を使用した階段は、優しくもしっかりとした踏み心地。木の家の良さを足元から実感です。

 LDKはインナーバルコニーから光差し込む光と、外へと広がる開放感に包まれながらも、床一面に広がる杉の木目と温かな灯りで“ほっこり”とした雰囲気も。その柔らかな表情を生み出している立役者がキッチン、そしてダイニング。奥さまが「大好き」という、北欧モダンのエスプリが随所に散りばめられた、目にも心地良い空間です。

 キッチンのスタイルは料理が大得意というご主人の夢も叶えたセパレートタイプでスペースもゆったり。背面はモザイクタイルの壁紙で大人可愛い演出も。そこに、ご主人が立ってもさまになるのは、ワークトップがステンレスでスタリッシュであることも大きな要因。そんなふうに、Aさんの家には細やかなこだわりと、洗練されたインテリアセンスが息づいています。

カフェのような心地よさ 北欧モダンがなじむ木の家

畑だった土地に夢を開花。海と朝陽を望むダイニング

 キッチンと横並びに配置されたダイニングは奥さまの要望で、キッチンワークの効率化も叶えつつ、「作る」と「食べる」をつないだ団らんの場も実現。そのダイニングの窓から望むのは、東の海に浮かぶ久高島。そして、1日の始まりを告げる朝陽。「この家で初めて迎えた正月は、ここから初日の出を拝みました。それも僕らの夢だったので理想通りの家、いや、それ以上だよね」と夫妻は顔を見合わせて笑みをこぼします。

 以前はアパートに住んでいたAさん一家。念願の家づくりは、奥さまの祖父母が畑として使用していた場所を譲り受けたところから本格始動。「土地に傾斜があったので高さを活かし、眺めも楽しめるよう、2階リビングと決めていました」。

 設計は、完成見学会での体験が決め手になった設計会社に依頼。「北欧デザインの良さが存分に生かされたお宅で、私の理想そのままでした」。ご主人も「無垢材の肌触りを体感したのも良かったですね」と振り返り、「設計士さんがすごく話しやすい方で、この人なら僕らの思いを具現化してくれると確信しました」。
 プランニングにあたっては、SNSなどで収集してきた“こんなふうにしたい”画像を提示しながら、一緒に作り上げていく感覚で進行。「アットホームな雰囲気で何でも話せたからこそ、心から満足ゆく家になったと思います」

カフェのような心地よさ 北欧モダンがなじむ木の家

お洒落な空間を支える収納計画と収納術

 水回りはキッチンの背後に集約し、各所とも高窓から差し込む光で北向きとは思えない明るさを確保。子ども室、主寝室、ファミリークローゼットは1階に。どの空間も木の存在感と北欧テイストが感じられ、シックで柔らかな表情です。
 同時に「整い」の気持ち良さも醸し出しており、これは「普段からメジャーを携帯している」ほど収納好きな奥さまの、磨かれた収納術のたまもの。家づくりのスタートと同時に、収めるモノのサイズを1つ1つ測り、あらゆるものが適材適所にピタリときれいに収まる“シンデレラフィット“を徹底したと話します。
 例えば、ランドリールームのカウンターは、下部に置く収納ケースの高さ・幅・奥行きに合わせて設置。パントリーも、収納物と入れ物のサイズを全て採寸し、造作を依頼しました。「収まりがきれいだと、モノが出し入れしやすく、子どもたちも片付けしやすいようです。結果的に家事のしやすさにつながるんです」と笑顔をのぞかせます。

 整然とした空間美に、自然の風合いを感じるデザインや色、アイテムが絶妙なバランスで加味され、これらを丸ごと木の温もりが包みこみ、独自の魅力を生み出しているAさん邸。祖父母から譲り受けた大切な土地に建ち、暮らし心地を高めるさまざまな要素で、家族の笑顔を育んでいます。

写真ギャラリー

カフェのような心地よさ 北欧モダンがなじむ木の家

住みよさとわくわくが詰まったコンパクトな家
家族の思いを大切に最適解を導き出す

潜在的な思いも引き出し、驚き喜ばれるプランをご提案
プレウォール工法で実現する、高耐久・高断熱・自由設計の木の家

株式会社 木の家 Green House 代表取締役:座間味 修さん

 Aさんが譲り受けた土地は、道路と高低差のある傾斜地でした。全面的な擁壁工事となると費用が大きくかさむため、建物の範囲を高基礎にし、地盤をしっかり支える補強工事も行いました。車の乗り入れも計算し、2メートルというなかなかの高基礎となりましたが、高さを得たぶん、見晴らしが良くなるメリットもあり、Aさんが抱いていた「家から初日の出を見てみたい」という夢もかなえることができました。

 プランニングにあたっては、ご夫婦の要望が明確であったこと、イメージにブレがなく一貫していたこと、収集されていた参考画像や情報が豊富であったことなどから、スムーズに進めることができました。同時に、当社の家づくりには欠かせない『暮らしインタビュー』や『ご自宅訪問』を行い、日常的な動線や家族のコミュニケーションのとりかたなどを把握し、こうすれば「もっと便利になるのでは?」「もっと楽しめるのでは?」と、潜在的なニーズや理想を引き出し、プランニングに落とし込んでいきました。
 実際の暮らしの中にはヒアリングだけでは得られない大切な情報があり、本当に求めている暮らし方や好みの表現方法について、良いヒントを得ることができます。

 もう1点、プランづくりで大切にしているのが「お客さまのわくわく感」です。私自身、こうきたか! と言われるようなアイデアや工夫の開発が楽しみ、ご家族の驚きの笑顔を思い描きながら設計に取り組んでいます。A邸においては、屋根勾配を活かしたホームシアターの設置や廊下空間を活用したブックコーナー、ミニ書斎などをご提案し、いろんな楽しみや新たなコミュケーションが生まれる家を目指しました。

 機能性の面では動線の短縮化をはじめ、奥さまによる綿密な収納計画を具現化するなど、ライフスタイルに合った住みよさの実現に努めました。コンパクトな造りに、さまざまな魅力がきゅっと詰まった家です。

 当社では人と住まいの健康を見つめ、無垢材を使用し、保護塗料には国産の自然塗料を使用しています。構造は優れた台風性・耐震性を誇る『プレウォール工法』で、屋根・壁・床下と家丸ごと断熱施工しており、断熱材は構造体と一体型なのでムラがなく、長きにわたり性能が維持されます。また、プレウォール工法は設計の自由度の高さも特徴です。当社のHPではA邸をはじめ、さまざまなスタイルの木の家をご覧いただけます。

設計・施工会社

宜野湾市真志喜5-10-21 1F

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