あなたの夢を暮らしを応援する
住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

こんな家に住みたい

暮らしの幅が広がる 木のコートハウス

暮らしの幅が広がる 木のコートハウス

DATA
所在地:沖縄市
家族構成:夫婦、子ども2人
設計:有限会社ハンエイ(担当/志喜屋孝)
敷地面積:165.29㎡(約50.0坪)
建築面積:73.62㎡(約22.27坪)
延床面積:110.22㎡(約33.34坪)
用途地域 :未指定
構造:木造軸組工法2階建て
完成時期:2019年6月
建築:有限会社ハンエイ(担当:當眞)
電気:砂川電気工事(担当:砂川)
水道:株式会社沖正設備(担当:仲松)
キッチン :クリナップ株式会社(担当:池宮城)

箱形のスタイリッシュなフォルムに引かれて、Kさんご夫妻が選んだのは、沖縄生まれの木のコートハウス「W>R(ダ・アール)」。
南東のコート(中庭)を採光・通風の基点にして、各居室がつながりを保つようにアレンジされた間取りやデザインに、家族の思いが反映されています。

暮らしの幅が広がる 木のコートハウス

夏涼しくて冬暖かい、木の家の快適さを実感

 四角くてシンプルな家が好き。夫婦で共通した好みのデザインに、光と風を呼ぶコート(中庭)が付いたら魅力は倍増。コートはルーバーで覆われているため周囲の視線が気にならず、室内と同じ感覚でのびのび過ごせます。元気盛りの子どもたちにとっては絶好の遊び場であり、さらに「リビングに座って窓の外を眺めると、木目調のコートの外壁に空が映えて、見るたび贅沢で幸せな気分になります」とお2人は目を細めます。
 ちょうど1年前にKさんが建てたのは、「W>R(ダ・アール)」という名の木造規格住宅ブランド。オープンハウスを初訪問したときの印象がよく、「探し求めていた理想的な空間。マイホームのイメージが一気に膨らみました」と振り返ります。スタッフの対応にも好感を覚え、「家づくりは建てて終わりではありませんからね。長くお付き合いしたいと思えるいい会社に巡り会えました」。新居のプランニングを進めながら土地探しの相談にも乗ってもらい、約50坪の広さがある細長い平坦地を購入しました。
「木造だけど見た目は木造らしくない。でも機能面には木造のよさがしっかり現れている」ことも気に入ったポイントです。箱形のスタイリッシュな外観を彩るのは、「インテリアコーディネーターさんが出してくれたシミュレーション画像を、子どもたちに選ばせて決めた」というライトブラウンと白のコンビネーション。建築中は何度となく現場に足を運び、その度に鼻をくすぐる木の匂いに癒やされ、実際に住み始めてからは「夏は涼しくて冬は暖かい」木の家特有の快適さを実感しています。

暮らしの幅が広がる 木のコートハウス

広さを求めるより内装・設備にこだわる

「W>R」は規格住宅とはいえカスタマイズ性に富み、Kさん宅の間取り・デザインにはお2人の要望が細かく反映されています。以前のアパート住まいの頃から、部屋の配置、床や建具のカラー等々、「こんな家に住みたいリスト」に書き出していたものが現実となり、入居してすぐに新しい生活にもなじんで愛着が湧きました。
 1階はコートを囲むようにリビングと和室が置かれ、南東からフレッシュな空気を取り込み家中に行き渡るように計画されています。リビングの奥にはダイニング、キッチンがワンルーム的に連続しており、床面積約33坪とコンパクトな家でありながら開放感は抜群。また水回りはキッチン背面にまとまり、コート的な役割を果たす干場や高窓を通じて光が差し込み、明るい雰囲気の中で家事をスムーズにこなせます。
 2階は個室を並べたプライベートな空間ですが、階段壁面に大きな採光窓を設けるなど、オープンな印象にあふれています。「プランニング中は担当の建築士さんをはじめ、社長さんからもいろいろアドバイスをいただきました。子ども部屋はあえて小さくして、リビングで家族と過ごす時間が増えるようにしたほうがいいなど、共感する話が多かったですね」と奥さま。その中で異彩を放つのが、ご主人が「唯一こだわった」という2階書斎です。他の居室が つながり を重視した構成である一方で、ここだけは閉鎖的。仕事や趣味に好きなだけ没頭できる秘密基地のようなスペースになっています。
「家の広さを求めるよりも内装や設備にこだわり、予算をかけて正解でした」と話すご夫妻。愛着とくつろぎに満ちた空間は新たな暮らしのアイデアを生み、今後はコートにハンモックをつるしたり、浴室の窓から箱庭が見られるようにDIYをしたり、遊びの計画がめじろ押し。家づくりの楽しみはまだまだ続いていきます。

写真ギャラリー

このカテゴリの記事