あなたの夢を暮らしを応援する
住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

ウェブマガジン

ロングセラーズ by module #4 どれを選ぶ? ウォールクロックあれこれ

ロングセラーズ by module #4 どれを選ぶ? ウォールクロックあれこれ

週刊かふう2024年 2月16日号に掲載された内容です。

 

どれを選ぶ? ウォールクロックあれこれ

MONDANE/ハンス・フィルフィカー

STATION/アルネ・ヤコブセン

RIKI CLOCK/渡辺 力

Edge Clock/AZUMI(安積伸・安積朋子)

Nelson Clock/ジョージ・ネルソン

 

センスと機能で選びたい インテリアのスパイス的存在

 インテリアエレメント(要素)の中でウォールクロック(掛け時計)は、お部屋が整った最後に設置する、インテリアのスパイス的なアイテム! 毎日の生活に欠かせないウォールクロックは自分の趣味に合ったお気に入りの物を設置したいものです。

 とはいえ、時計は「時間を確認する」もの。ご家庭によっては、視認性も重視したほうがよい場合もあるかもしれません。例えば、幼いお子さんがいるというお客さまは、子どもに時間がわかるように、とインデックスが数字で表示されたものを選んだり。

 新築祝いにウォールクロックを贈るというお客さまも多くいらっしゃいます。そんな場合は、その時計が誕生したエピソードなども添えて贈るなんてどうでしょう? そこで、今回はどんな部屋にも合うシンプルなものから、インパクトのあるオブジェ的なものまで、moduleがオススメする名作をご紹介します。

ロングセラーズ by module #4 どれを選ぶ? ウォールクロックあれこれ

MONDANE(モンディーン)

スイス国鉄オフィシャル時計として、1944年、国鉄職員のハンス・フィルフィカーがデザインし、スイス全土の駅約3000カ所のプラットホームに設置されているといわれている名作。1986年にブラジルのモンディーン社がそのデザインを引き継ぎ、壁時計や腕時計として製品化、全世界に広まりました。
シンプルなデザインですが、黒の太いラインに赤い秒針が利いていて存在感はバツグンです。

【プロダクトDATA】
製造開始:1986年
生産国:スイス
デザイナー:ハンス・フィルフィカー
価格帯:30,800円~60,500円
サイズ:(大)400㎜×46㎜、(小)250㎜×42㎜

ロングセラーズ by module #4 どれを選ぶ? ウォールクロックあれこれ

STATION(ステーション)

“デンマークデザインの父”と呼ばれているアルネ・ヤコブセンが1943年にデザイン。もともとテーブルクロックとして開発されたデザインで、誰が見てもひと目で時間がわかるアラビアフォントのインデックス、シンプルで視認性が高い機能美を追求したデザインにより、デンマークの鉄道の駅の時計に採用。各駅に設置されると、デンマークの国民的なものとなり、その後、2008年にローゼンダール社が現代に復刻し世界中に広がりました。

【プロダクトDATA】
製造開始:2008年
生産国:デンマーク
デザイナー:アルネ・ヤコブセン
価格帯:36,300円~50,600円
サイズ(大)290㎜×63㎜

ロングセラーズ by module #4 どれを選ぶ? ウォールクロックあれこれ

RIKI CLOCK(リキ クロック)

2003年発売。渡辺力(ワタナベリキ)は知らなくても、リキクロックは知っているという方も多いのでは。渡辺力は、柳宗理、剣持勇らとともに日本のモダンデザインの礎を築いた巨匠。
フレームには、タンバリンの枠と同じ構造のプライウッドを採用。遠くからでもしっかり時間を確認できる大きな数字が特徴です。シンプルでスタイリッシュなデザインは部屋を選ばず、メーカー(タカタレムノス)でも人気のシリーズ。

【プロダクトDATA】
製造開始:2003年
生産国:日本
デザイナー:渡辺力
価格帯:7,700円~13,200円
サイズ:(大)354㎜×48㎜、(小)203㎜×48㎜


ロングセラーズ by module #4 どれを選ぶ? ウォールクロックあれこれ

Edge Clock(エッジ クロック)

AZUMI(安積伸・安積朋子)デザインによるウォールクロック。重量感のある一体成型のアルミニウム製で、素材の魅力を最大限に引き出したエッジが際立つモダンスタイル。
マット仕上げの盤面と丁寧に磨きをかけたインデックス部分のコントラストが魅力です。このデザインを実現できたのは、富山高岡製鉄所の世界最高峰の鋳造技術によるといわれています。

【プロダクトDATA】
製造開始:2001年
生産国:日本
デザイナー:AZUMI(安積伸・安積朋子)
価格帯:22,000円~33,000円
サイズ:350㎜×55㎜

ロングセラーズ by module #4 どれを選ぶ? ウォールクロックあれこれ

Nelson Clock(ネルソン クロック)

チャールズ・イームズと並び、アメリカのミッドセンチュリーを代表するデザイナー、ジョージ・ネルソン。彼がデザインしたウォールクロックは、ボールクロック、サンバーストクロック、アイクロックなど、インパクトのあるものばかり。
ウォールクロックをデザインするにあたり、「人々は文字盤の数字ではなく、針の位置関係を見ることによって、時間を読み取っている」という結論に至り、数字を使わないデザインを生み出したといわれています。独創的なデザインは、まさに“壁を飾るインテリアオブジェ”。
1999年よりスイスの家具メーカー「ヴィトラ」より復刻発売され、現在に至ります。

【プロダクトDATA】
製造開始:1947年
生産国:スイス
デザイナー:ジョージ・ネルソン
価格帯:49,500円~70,400円
サイズ(ポールクロック):330㎜×70㎜




ロングセラーズ by module #4 どれを選ぶ? ウォールクロックあれこれ

※価格はすべて税込で、『週刊かふう』掲載時のものです

このカテゴリの記事