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僕の好きな風景 第105回 天からの贈り物・・・・・・雪を愛でる

僕の好きな風景 第105回 天からの贈り物・・・・・・雪を愛でる

我が家のアプローチ。壁の白さも相まってどこか清らかな空間となりました

週刊かふう2026年3月6日発行号に掲載された内容です。

 

 先日、東京のゴミゴミした下町にも雪が降り積もりました。
 深々とやんわり舞い降りて、やがてふわふわと大粒に変化する雪が心を安らかにしてくれ、心洗われる贈り物のようでした。

 日本には「雪化粧」という美しい言葉がありますが、うっすらと積もった雪は言葉の通り、町に家に、化粧を施したように佇まいを整えてくれます。
 雑多なものを雪の白さが「払う」効果があり、清めてくれるのではないでしょうか。
 人が出歩いていないせいでもありますが、雪が音を吸収して静けさを感じ、それが神聖な空気感を創ります。

僕の好きな風景 第105回 天からの贈り物・・・・・・雪を愛でる

オリジナルの山荘型のポストも屋根に雪が積もっています

 日本海側では記録的な大雪……お見舞い申し上げます。
 豪雪地帯で設計の仕事をしたことがある身としては、災害とも言うべき今回の状況は我が事のように理解できます。
 実際に大雪で、薪ストーブの煙突が曲がり、暖房が使えなくなったことや軒先の一部を雪で折られたこともあり、雪の怖さは身に染みております。
その経験のおかげで南国・沖縄出身でありながら、雪国でもきちんと設計ができるようになりました。
 南国の生まれというのが雪に対する憧れを助長させているのかもしれません。

「色が白いは七難隠す」との諺(ことわざ)もあるように日本文化では「白」は「善」であり、邪気のない美を表します。
 雪は情緒……雪にまつわる歌も情緒を揺さぶる名曲が多い。

 設計者が空間を白くまとめるのも抽象化、神聖化であり、「雪化粧」と同じ感覚ではないか? と思いつつ、天からのギフトをしばし楽しませていただきました。



僕の好きな風景 第105回 天からの贈り物・・・・・・雪を愛でる

リビングから見える庭の木々たちも軽く雪化粧を施し、冬枯れで寂しい庭も白い花が咲いたよう

僕の好きな風景 第105回 天からの贈り物・・・・・・雪を愛でる

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