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僕の好きな風景 第18回 アプローチガーデンは町にもやさしい

僕の好きな風景 第18回 アプローチガーデンは町にもやさしい

アプローチガーデンは町にもやさしい

 住まいの佇(たたず)まいは、玄関までのアプローチのあり方が大きく影響します。
 南入りの玄関であれば、庭を感じながらアプローチできますが、北入りだと道路からすぐ目の前が玄関になってしまったり、駐車場の土間コンクリートを歩いて玄関に入るなど、無駄がなく合理的ではあるものの、どこか味気ない佇まいとなってしまいがち。
 足元に緑を感じるとか、1本でいいので樹木をくぐって、その向こう側に玄関があるとか、何か工夫がほしいところ。
 写真は水戸の工務店の小さな社屋。西面に道路があり、駐車場は3台必要との要望でした。普段から方位に関係なく道路側が正面として設計しているので、西面にしっかりと庭を設けたいところですが、駐車スペースで一杯となってしまいます。
 そこでアプローチ自体を工夫することにしました。造園家との合言葉は「桟橋を渡って玄関に入る感じ」。
 少し宙に浮いた地元の大谷(おおや)石を敷き詰め、木々をくぐってアプローチします。そうすることで、木漏れ日を浴びながら橋を渡るようにアプローチを楽しめるのです。
 アプローチ空間は、料理に例えるとメイン料理(建築)を味わうための前菜のような重要な役割を持つのではないでしょうか? 建築の内部からアプローチを振り返ると、歩いてきた風景とは、また違う景色が広がります。
 そして、アプローチを大事にすることは、その佇まいが良くなるだけではなく、そこにある町も良くなるのです。

僕の好きな風景 第18回 アプローチガーデンは町にもやさしい

僕の好きな風景 第18回 アプローチガーデンは町にもやさしい

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