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空中散歩「天空から眺める美ら島風景」 第48回

空中散歩「天空から眺める美ら島風景」  第48回

週刊かふう2020年8月7日号に掲載された内容です。

第48回 2つの小島に守られた 美しい海の風景「船浮湾」

 沖縄で最も美しい海の風景を紹介します。竹富町西表島の南西部に位置する「船浮湾」です。

 西表島の南西には幾つもの川が流れていて、それらが船浮湾に注ぎ、河口付近にはマングローブ林が広がっています。そこには多くの生物が生息し、素晴らしい生態系が育まれています。
 船浮湾に浮かぶ島々と湾の中に広がる美しい珊瑚礁とのコントラストも素晴らしく、上空から眺める船浮湾は、私が一番好きな風景です。

 そんな船浮湾を撮影取材するため、私はセスナ機の高度を3800フィートまで上昇するようにパイロットに指示を出します。撮影アングルを船浮湾の西側からに決め、水平飛行に。外離島の上空から船浮湾を入れ、少し俯瞰気味にカメラのシャッターを切っていきます。

 船浮湾に沿って、真っ白な砂浜「イダの浜」が見えます。透明度が高く、西表島で最も美しい天然ビーチといわれるイダの浜沖合には、美しい珊瑚礁が広がっており、最高のシュノーケリングポイント。後世に残しつなげたい“美ら風景”です。

 船浮湾のある船浮集落は、ほかの集落との間に道路が通じていないため、船でしか行くことができない“陸の孤島”で、船舶が唯一の交通手段。そのため住民はほぼ全世帯で船を持ち、公共交通としては船浮港と湾をはさんだ白浜地区の白浜港との間を定期航路が結びます。

 船浮への交通アクセスは、石垣港から西表島上原港までは高速船を利用。上原港から白浜港まではバスが運行しています。

空中散歩「天空から眺める美ら島風景」  第48回

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