空中散歩「天空から眺める美ら島風景」 第44回
週刊かふう2020年4月3日号に掲載された内容です。
第44回 東シナ海に浮かぶハートアイランド「黒島」
今回写真で紹介する島は、竹富町の黒島です。
石垣島の南西約17kmの沖合、八重山諸島のほぼ中央に位置する黒島。石垣島と西表島の間に広がる日本国内最大の珊瑚礁海域「石西礁湖(せきせいしょうこ)」にあり、その海域には小浜島や竹富島、新城島なども浮かんでいます。
透明度が高く珊瑚礁が美しい海では、シュノーケリング、ダイビングを楽しむことができ、観光客に人気で多くの人が訪れています。
私は、八重山諸島の島々を撮影取材していく中で、黒島の撮影アングルは高々度から狙うことにしました。前回紹介した由布島の撮影取材を低高度で終えたセスナ機を、高度4,000フィートまで上昇させます。
数分問飛行すると、眼下に黒鳥が見えてきました。東シナ海に浮かぶ黒島は、平坦な地形でハートの形をしています。
島の上空を旋回しながら撮影アングルを探していると、黒島の近くにぼっかりと真っ白な雲が沸いています。黒島のイメージ撮影に最高の光景!
早速パイロットに撮影方向を指示し、カメラのシャッターを数回切り作品にしていきます。
黒島での撮影取材を終えると、高々度のまま機首を西に向けて飛行を開始。次に撮影取材する西表島に向かいます。
島は、その形から「ハートアイランド」の愛称で知られています。黒島へのアクセスは、石垣港から高速船で約20分、フェリーで35分ほど。
牧畜が盛んで、人口は200人ほどですが、牛はその10倍以上の約3,000頭が飼育されています。牛がのんびりと草をはむ光景がのどかな「牛の島」として有名です。