空中散歩「天空から眺める美ら島風景」 第41回
週刊かふう2020年1月10日号に掲載された内容です。
第41回 八重山を代表する景勝地「川平湾」
今回は、石垣島で最も有名な美ら風景を紹介します。
宮古・八重山の撮影飛行を続ける私たちは、石垣島に向けて宮古島を離陸。約35分で石垣島最北端に位置する平久保崎上空に達しました。741号で紹介した平久保崎の美景をカメラに収めた後、撮影機の燃料補給とスタッフの昼食のため石垣空港に着陸。
1時間ほどの休憩を終えると、石垣島での空撮飛行ルートを管制タワーへ申請し、セスナ機を駐機しているスポットへ。離陸する前にパイロットは念入りに撮影機を点検、スタッフは機内に乗り込みます。エンジンをスタートさせ、管制官の指示のもと滑走路に。しばらくスタンバイしていると、離陸許可の無線が届きました。エンジン音が高くなり、セスナ機は滑走路を滑るように離陸します。
離陸するとすぐに、東シナ海に映える美しいリーフが目に飛び込んできました。今日は最高の撮影日和で、撮影視程も30km以上あります。
私はパイロットに、最初の撮影ポイントである川平方面への飛行指示を出します。セスナ機は北西に機首を向け、数分飛行したところで前方に川平湾が見えてきました。上空から眼下を眺めると、エメラルドグリーンに輝く川平湾。湾内には色鮮やかな緑に覆われた小島も点在しています。
私はスタンバイを終えると、撮影を東シナ海側からのアングルに決め、高度を2,000フィートまで上昇させます。透明度が高く、サンゴ礁が湾の外にまで広がる素晴らしい風景。その川平湾全景をカメラに収めて作品に。
多くの観光客が訪れる石垣島でも特に人気の高い川平湾。その美しい景色は川平公園展望台の高台から眺めることができ、絶好の撮影スポットになっています。湾内は潮の流れが速く遊泳禁止のため、グラスボートで珊瑚礁や熱帯魚を楽しむアクティビティが人気です。