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空中散歩「天空から眺める美ら島風景」 第50回 最終回

空中散歩「天空から眺める美ら島風景」  第50回 最終回

週刊かふう2020年10月2日号に掲載された内容です。

第50回[最終回] 国境の島・与那国島の断崖絶壁の岬「東崎(あがりざき)」

 沖縄本島から南西へ約510km。『空中散歩』もついに日本の最西端の島、与那国島にたどりつきました。今回が最終回となります。
 
 上空から眺める与那国島は、東西に細長い島。島の東西にはそれぞれ岬があり、西側の岬「西崎(いりざき)」は、夕日の名所として全国から多くの人が訪れます。日本で最後に夕日を眺めることができる場所で、年に数回は、隣接する台湾の山並みが見えることもあります。

 紹介する写真は、島の東に位置する「東崎(あがりざき)」で、一帯の海岸線は断崖絶壁の荒々しい景観になっています。撮影は、東崎のダイナミックな壮観を狙い、高度1,500フィートでカメラのシャッターを切り、作品にしました。
 岬の先端に、灯台があるのがわかるでしょうか。小さなこの灯台は「東埼灯台」で、展望台も設けられています。上れば、目の前には遮るもののない大海原が広がるでしょう。

 与那国島へのアクセスは、飛行機で石垣空港から約30分。航路は「フェリーよなくに」が週2便就航していて、石垣港から約4時間で到着します。
 島内では、レンタカーかレンタサイクル、レンタバイク、空港や各集落を結ぶ与那国生活路線バス(無料)を利用することができます。

 最後に、最近はやりのドローンは、誰も簡単に空からのアングルで撮影ができます。でもこれは、空撮とはまったく別ものだと私は考えます。航空写真家は、セスナ機やヘリコプターの実機に乗って天空を自由に飛行し、撮影ポイントの構図を決め、培った技術でシャッターを切ります。クオリティーの高さはドローンの追随を許しません。

 私の夢は『空中散歩 美ら沖縄』として作品集を製作し、多くの県民に美しい沖縄の景色を見て感動してもらうことです。
 長きにわたりご観覧いただき、ありがとうございました。

【航空写真家 寺下昌信】
空撮飛行4300時間、様々な空撮技術で国・県・市町村の航空写真撮影を担当。JPS、視点、国立公園コンテスト、朝日新聞「日本の自然」等々、数多くのコンテストで入賞・入選を飾る日本を代表する航空写真家。長崎県出身

空中散歩「天空から眺める美ら島風景」  第50回 最終回

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