愛犬のホームケア 第4回
週刊かふう2018年12月21日に掲載された内容です。
犬に食べさせない方がよい食材
「犬が玉ねぎ中毒になる理由」
犬に食べさせない方がよい食材のひとつに「玉ねぎ」があります。
「犬に玉ねぎはダメ!」という情報は耳にしたことがあっても、なぜダメなのか…までご存知の方は少ないのではないでしょうか。
玉ねぎを食べると胃腸障害・血尿などの症状がでたり、酷い場合は生死に関わる可能性もあります。それは玉ねぎに含まれるアリルプロピルジスルファイドなどの成分が犬の赤血球を破壊し溶血性貧血やハインツ小体性貧血を起こすからです。
しかし、少量食べただけで症状がでる犬もいれば、玉ねぎを丸ごと1個食べても全く問題がない犬もいて、どうやら感受性には個体差があるようです。
秋田犬や柴犬などの日本犬はとくに感受性が高いので注意が必要といわれます。また猫も同様に玉ねぎは食べさせない方がよい食材ですが、犬よりも猫の方が3倍以上感受性が高いという報告があります。
健康な子がひとくち食べてすぐに死に至るような危険度ではありませんが、間違って食べてしまう事故には気をつけてあげてくださいね!
●南谷てるみプロフィール
手づくりごはん・ドッグマッサージ教室Bonico 代表。
ペット食育協会認定指導士、ドッグマッサージセラピスト。愛犬が病気にならない体づくりの予防ケアを指導します。