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教えてコンサル金城さん 不動産のギモン解決! 第14回 不動産会社との付き合い方

教えてコンサル金城さん 不動産のギモン解決! 第14回 不動産会社との付き合い方

進学や就職、転勤にあわせて、春に引越しを考えている人も多いこの時期。今回は、部屋探しのお客さま、アパートオーナー、不動産会社それぞれの意見をもとに、不動産会社とのより良い付き合い方について考えてみましょう。

お客さまと不動産会社の立場から

 今回は、私が不動産コンサルで関わるお客さまや複数の不動産会社へ問い合わせて、より良い関係性を築くためにどうすればいいのか聞き取ったことをお話しします。
 まずは、お客さまの立場から。不動産会社に対しての要望を聞くと、「親身に相談に乗ってほしい」という思いで問い合わせをしても、担当者不在とのことで、折り返しの連絡が遅かったり、伝えた内容を担当者に再度詳しく説明しなければならない場合もあって、対応に不満や不信感を感じることがあるとの声がありました。
 一方、数社の不動産会社にどんなお客さまとなら、良いお付き合いができそうか聞いてみると、お客さまが来店した際の言葉使いや身なりを重視するという会社が多かったです。
最近では、ユーチューブの投稿を参考にしたお客さまが、家賃の値下げや手数料を支払わない交渉をするケースもあるそうです。物件によっては、家賃交渉ができる部屋とできない部屋があること、さらに手数料なしの交渉をされると、「不動産会社の経営が成り立たない」と率直に心のうちを話してくれる方もいました。

三方良しの関係性を大切に

 続いて、アパートオーナーの立場からの声です。県内でアパートを複数所有する不動産オーナーのSさんに、物件管理を任せる不動産会社との付き合い方について聞いてみました。
 すると、入居者からのクレームを不動産会社の担当者がオーナーに伝えないケースがあるといいます。
不動産会社の担当者は、オーナーにクレームの話をすると、管理物件を失うのではと判断したのかもしれません。しかし、Sさんは「入居者はお客さまなので、利用しやすいように不満な点は改善したい」と考えています。
 そこで、オーナーから不動産会社に定期的に連絡をして、物件の不具合や入居者が困ってる点はないかを聞くなど、日頃からコミュニケーションを取る大切さを挙げました。担当者が改善点をオーナーと共有することで、入居者の満足度も高まり、入居者・オーナー・不動産会社の三方良しの関係が強化できるのではと話していました。
 私自身、不動産業に就いて38年になりますが、同業者と話した際に共感したのは、「最後は人と人との関係」「お客さまからのありがとうが、やりがいにつながる」ことです。
物件探し、不動産会社とのより良い付き合い方は、お互いが感謝の気持ちで接する姿勢が物事をスムーズに運ぶためのコツだと思います。それでも、お客さまが不動産会社の対応に不信感を感じる場合には、複数の不動産会社への相談をおすすめします。
 いつも相手の立場になって考えて相談すること、日頃の良いコミュニケーションを築く努力を行うことの結果として、良い物件にめぐり合えたり、安心して暮らせる環境をつくることにつながるのではないでしょうか。

 次回は、「不動産会社の手数料」についてお話しします。

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