RC造と木造の混構造 狭小を感じさせない開放的な空間づくり ティーチプラス
1階をRC造にしたことで駐車スペースが広くなり、玄関右手には5帖ほどの個室もあります
RC造と木造2つの長所を活かした住まい
狭小住宅を得意とする株式会社ティーチプラスが今回手がけた3階建ての建売住宅は、1階はRC造、2・3階は木造の「混構造」住宅。現在、那覇市内でおよそ20坪の土地に建築中の3LDKで駐車場2台付きという物件を見学してきました。
「初めは3階建ての木造を検討していました」と話す同社営業企画部課長の鈴木良暢さん。木造のみで建築した場合、階数に制限が出てきたといいます。
「木造だと構造計算上、風圧の関係で2階建てまでしか建てられないとなりまして。どうしても駐車場2台は確保したい」というプランをかなえるために取り入れたのがRC造と木造の混構造でした。
1階部分をRC造にすることで、構造計算もクリアできた上に住まいに強度を取り入れることもでき、柱のない広いスペースをいかして駐車場2台分取ることが可能に。2・3階の木造部分は、すべてRC造で建てるのに比べてコスト面も抑えることもできます。さらに、狭小地や変形地の場合、構造的な制約でプランニングが難しいケースも混構造にすることで可能になることもあり、今回はRC造と木造2つの長所を取り入れることができたといいます。
造り付けの家具で使いやすい住まいを実現
狭小住宅のスペースをうまく使うために、家具選びも難しいのではと思いきや、今回完成した2棟には、造り付けの家具や収納を準備しています。建売といっても、物件によってコンセプトを決めて、異なる内装や間取りを展開してきた同社。今回は、「家具を買わずに住めること」をコンセプトに、狭小住宅を手がけた経験から工夫が詰まっています。
例えば、2階のLDK。18・9帖の空間にテレビ台、ベンチ、ソファの機能を設けたコの字型の家具を造り付けました。
「コの字型にすることで、空間にゆとりを持たせています」と話す鈴木さん。キッチンまわりの収納も充実させたほか、最近自宅で動画を楽しむ人も多いことから、リビングをシアタールームとして利用できるなど、『こういうのが欲しかった!』と思わず声をあげたくなる工夫が目白押しです。
3階は、リモートワークや家事室として使い勝手のよいスペースも設け、子ども部屋はロフト部分に寝具を置くことで、部屋をすっきり使うことができるなど、デザイン面のみならず、機能面まで満足度の高い仕上がりになっています。
今回見学できる2棟のほか、那覇市繁多川での建売住宅、土地の条件から建築相談、資金計画、リノベーションまで幅広く対応しています。
「最近は、中古住宅の購入前の相談や実家の建て替え、リノベーションの相談が増えています。中古住宅は、購入前にリノベーションのプランを相談いただくケースもありますし、実家を相続する方には予算や建物の状況によって建て替えかリノベーションかの判断もアドバイスしています」
新築から中古住宅の購入、リノベーションをお考えになる方は問い合わせしてみてはいかがでしょうか?