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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

こんな家に住みたい

おうち全体が遊び場 大人もワクワクする住まい

おうち全体が遊び場 大人もワクワクする住まい

DATA
所在地:宜野湾市
設計:株式会社 謝名堂建築設計事務所(担当/謝名堂愁)
敷地面積:471.39㎡(約142.60坪) 
建築面積:254.12㎡(約77.00坪) 
延床面積:783.69㎡/住宅部分96.83㎡(約237.48坪/住宅部分29.34坪)
用途地域:第一種中高層住居専用地域
構造:鉄筋コンクリート造
完成時期:2020年11月
建築:有限会社 キャッスル21
電気:有限会社 安波茶電機
水道: 有限会社 住設
キッチン:株式会社 クチーナ沖縄

一級建築士・謝名堂愁さんが建てたマイホームは、
子どもはもちろん、大人の遊び心も湧き立つ住まいです。

※週刊かふう2021年5月14日号に掲載された内容です。

おうち全体が遊び場 大人もワクワクする住まい

親子ともに心が躍るワクワクする住まいを

 宜野湾市に仕事場を構える一級建築士の謝名堂愁さん。昨年11月に共同住宅と貸店舗を併設したご自宅が完成し、親子3人で楽しい毎日を送っていらっしゃるとのこと。ご自宅のスペースは、建物の2階にある約30坪。そのお住まいにお邪魔してきました。
「わが家のコンセプトは〝ワクワクする住まい〟です」
 謝名堂さんが紹介するように、玄関ドアを開けると2段になった上がり框(かまち)が現れます。無垢のチーク材を用いたフローリングがお住まいの奥へと誘い、左手にある二つのドアにはしゃれたデザインのピクトグラムが張られていて、シャワールームとトイレであることが分かります。
 そこからキッチンフロアには2段降り、リビングフロアは2段昇り。リビングに隣接する和室や子ども部屋は、また降りて。実は、この段差を設けたフロア計画には、いろいろな〝ワクワク〟をかなえるための工夫が凝らされていました。

おうち全体が遊び場 大人もワクワクする住まい

二つもあるロフト、楽しさと機能が両立

 奥さまの希望に応えてオリジナル仕様に仕上げたキッチンの背面は、冷蔵庫やウォーターサーバー、やちむん作家の作品などを集めた食器類、ダストボックスなどを収めるスペースとなっており、来客時のために引き戸を閉じて目隠しすることも可能。また、買い置きの食品などを収納する1・5帖のパントリーも備えています。
 キッチンには造作のカウンターテーブルが備え付けられており、リビング側のフロアをそのままベンチとするため、段差を センチメートルに設定したそうです。さらにキッチンの天井高を2・1メートルに抑えて、その上部に収納スペースでありながら、秘密基地のようにも使っているロフトを設けました。同様に和室の天井高も2・1メートルとし、もう一つのロフトを上部に設けています。
 各室の天井高が低めでも、大きな開口部のある天井高2・9メートルのリビングとオープンにつながっているため視野は開け、全体として開放感のある住まいに仕上がっています。
「アップダウンがあるおかげで子どもと隠れんぼもでき、以前よりも子どもと家で遊ぶ時間が増えました」と奥さまも笑います。
 キッチン上のロフトへ昇るための段差が異なる階段が二つあり、ロフトの小窓とも相まって空間にリズミカルな軽快さを添えています。これらの階段は本来の役割のほか、横から出し入れする棚式の収納場所、もう一つは階段の踏み面部分をフタにしたボックス型収納場所としても機能しています。
 また、テラスに臨む開口部が幅3・4メートルという大きさも開放感に一役かっています。その下に造作したベンチは、奥さまのアイデアで収納ボックスに仕立ててあり、リビングをスッキリと整える立役者となっています。

おうち全体が遊び場 大人もワクワクする住まい

プライバシーを守るテラスリビング

 リビングに隣接するテラスは、焼き杉板コンクリート打放しで仕上げた高さ2・2メートルの塀が、外からの視線を遮るように囲みます。そのおかげでカーテンを取り付けなくても、のびのびと過ごすことができるとのこと。
「ピクニック気分で食事の場としたり、涼みながらバーベキューをしたり、暑い日には子ども用のビニールプールを出して遊ばせたりしています」
 奥さまが話すセカンドリビングとしての活用例を受けて、
「ここに入居する前は、子どもが外で遊びたがっていましたが、今は家で遊ぶことに満足しているようです」と謝名堂さんも、遊び心を満たしてくれるわが家の仕上がりを喜んでいるご様子。
 おうちに居る時間が楽しい、それは家族にとって一番幸せなことかも知れません。

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