洒落たデザインに快適便利な暮らし心地 才色兼備な家

- DATA
- 設 計: 有限会社 武一建設
(担当/末松渚) - 敷地面積: 212.92㎡(約64.52坪)
- 建築面積: 90.05㎡(約27.29坪)
- 延床面積: 133.70㎡(約40.52坪)
- 用途地域: 第一種低層住居専用地域
- 構 造: 鉄筋コンクリ―ト造
- 完成時期: 2025年6月
- 建 築: 有限会社 武一建設
(担当/伊波豪)
週刊かふう2026年1月23日号に掲載された内容です。

帰宅後すぐにキッチンに立てる、やる気をそこなわない空間へ
以前住んでいた家の老朽化を端緒に、建て替えを決意。新生した住まいは、仕事に介護に家事にと多忙な日々を送る奥さまが、“ながら”家事ができる滑らかな動線。自然とやわらかな心持ちになれるアール(曲線)の組み合わせが“大人可愛い”デザイン。
細部まで熟考された住みよさに、優美な意匠を兼ね備えた、才色兼備な家です。
車いすがスムーズに出入りできるよう考慮された玄関から、一方はリビングへ、一方は水回りと二手に展開。しかも水回りに行き着く間の廊下空間はウォークインクローゼットになっており、移動しながら上着を脱いで掛けたり、かばんなどを収めたりと、歩行の流れを止めることなく洗面室兼家事室へと導きます。
手洗い後は、そのまま横に移動するかたちでダイニングキッチンへ。「ふっとひと息ついたら、早速夕食の準備です。行動パターンは以前と変わりませんが、気持ちは天と地ほど変わりました」と笑顔の奥さま。「それに」と間を置き「曲線の丸みがこんなにも心を穏やかにしてくれるなんて。発見です」。
その目線の先には、リビングとの境界を示す緩やかな弧を描くアールの垂れ壁。ワンフロアに展開する各ゾーンもアーチ壁でつながり合い、洗練された雰囲気を立ち上がらせながら、開放的に連続する空間に趣のある奥行きと表情を与えています。

身体にも優しい漆喰に包まれ、健やかで心豊かな暮らしを満喫
仕事などで、各自の行動時間が異なる成人した子どもたちと暮らすライフスタイルをもとに、リビングの面積を抑え、ダイニングキッチンをメインステージとしてプラン。「各自が好きな時間に好きな場所で過ごせる」と話すように、家族全員それぞれの趣味に熱中できる領域も確保しました。
家事の合間を縫って自分時間を創る奥さまは、家事室の一角に。ご主人は主寝室に。また、日々の片付けの効率を高める収納プランも充実。物を散らかりにくくする設計は、私的時間の創出と充実にもつながっているようです。
設計は親族でもある女性建築家に依頼。「本人も仕事を持つお母さん。いかにストレスなく家事がこなせるか、自身の経験と私の実際の動作を融合させてプランしてくれました」。その範囲は幅広く、細部にまでわたっているといいます。
内装は漆喰塗りの白色と木のブランのコントラストを活かした上品なテイストに、奥さまの好みでもあるヴィンテージ感を取り入れて。ステンドグラスのあたたかい色と光がアクセントになっています。
「漆喰の調湿性能でしょうか、夏も空気がさらりとして気持ちいいんですよ」とにっこり。才色兼備な家は、住まいとして最も大事な健康面からも暮らし心地を高めています。
写真ギャラリー

家事動線を中心に「つながり」を意識
建築士:末松 渚さん
設計にあたってはヒアリングを重視しています。特に家事に関連することはご要望だけでなく、日頃の行動順序や何気なく行っている動作なども確認し、ご本人に合わせながら家事のしやすさをご提案。今回は、仕事で疲れて帰宅しても家事へのやる気が奮い立つ空間づくりを目指しました。
流れをとめない動線を軸に、身を置く場所にはゆとりをもたせ、目に映るものは心を和ませるデザインや演出を追求。出し入れの手間を省くオープン収納は、多少煩雑になっていてもパブリックゾーンからは見えにくいよう、棚の向きを工夫しています。
また趣味のスペースを家事動線上に配置し、利便性と家族とのコミュニケーション性を高めました。「気づけば以前の住まいよりも会話が増えた」とのことです。
当社が採用するスペイン漆喰は消臭効果や断熱効果にも優れており、末長く快適で健やかな空間づくりに貢献します。
設計・施工会社
有限会社武一建設
TEL:098-965-3001 | http://takeichikensetsu.com/










