あなたの夢を暮らしを応援する
住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

こんな家に住みたい

迫力とスマートさが同居した 職住一体の3階建ての家

迫力とスマートさが同居した 職住一体の3階建ての家

DATA
設  計: 有限会社
     門一級建築士事務所
     (担当/篠原佑衣)
敷地面積: 166.74㎡(約50.4坪)
建築面積: 80.82㎡(約24.4坪)
延床面積: 145.44㎡(約44.0坪)
用途地域: 第一種低層住居専用地域
構  造: 鉄筋コンクリート造
完成時期: 2025年10月
建  築: 有限会社 丸義建設
     (担当/野原篤)
電  気: 株式会社 大幸電設
     (担当/玉城学)
水  道: 有限会社 共同工業
     (担当/新垣利紀)
キッチン: 大里総合建材 株式会社
     (担当/大城盛正)

週刊かふう2026年4月24日号に掲載された内容です。

迫力とスマートさが同居した 職住一体の3階建ての家

50歳という年齢の節目に広さ50坪の敷地を購入

 仕事も趣味も家庭のことも、かなえたかった思いを50坪の敷地にすべて濃縮。1階はご主人専用のオフィススペースの隣に愛車を格納したガレージがあり、2階は奥さまが主宰する鍼灸院。3階LDKは20帖以上の広さがあるワンルーム的な空間で、部屋全体を取り巻くように花壇付きのベランダが配置されています。

「わが家を訪れた人は皆、とても50坪の家とは思えないと驚いています。LDKも数字上は今まで住んでいたマンションとほぼ同サイズですが、一段と広く感じられますね」と話す施主のNさんご夫妻。
 窓の外には住宅街越しに西海岸を展望し、フレームのないコーナーガラスが開放感を引き立てています。

 子どもも手のかからない年齢になり、現在は夫婦2人暮らし。「50歳という節目を迎え、理想の家づくりにチャレンジしたい」というご主人の熱意から、2年前に計画に着手しました。設計は知人から紹介を受けた建築士事務所に依頼し、程なくして土地を購入。「やりたいことと敷地面積のバランスを考えると、3階建てにすることは必須。法律の上限いっぱいまで活用してもらうようお願いしました」。

 プランを組み立てる上で、最も配慮したのは鍼灸院と生活動線の切り分けでした。2階受付への移動はエレベーターに限り、3階へは外階段を設置してプライベートな動線を確保。また営業時間外は2階も自由に使えるため、主寝室や洗面・浴室は施術室の周囲に並べ、3階メインフロアでよりゆったりとくつろげるように工夫しました。

迫力とスマートさが同居した 職住一体の3階建ての家

3階建ての家を住みこなす面白さ

 Nさん宅は敷地形状に合わせて出っ張ったり引っ込んだり、同じフロア内でも空間の変化が楽しめます。圧巻は玄関前に設けられた中庭の吹き抜けスペースで、2・3階から見下ろすと、切り立ったコンクリートの外壁に沿って地面まで吸い込まれていくような迫力があります。
 毎日の生活を送る上では、フロアの端に置かれた個室・トイレとゾーニングする役割を果たし、「以前のマンションでは2つのスペースをつなぐ渡り廊下があって気に入っていたのですが、建築士さんがその特徴をくみ取ってプランに盛り込んでくれました」。

 デザインにもこだわりました。打ち放しのラフな表情を生かしつつ、キッチンは同系色で統一。天井に張った木毛セメント板は、意匠性に加えて吸音効果も高く、「大音量で音楽を流しても他の階まで響かない」とのこと。フローリングは2階が無垢のヒノキ材、3階ではヘリンボーン柄のデザインを採用し、建具は深い色合いのラワン合板で造作しました。

「ワンフロアでの生活から3階建てに移り、忘れ物をして階段を行ったり来たり、今までと勝手が違って戸惑うことも多いのですが、それもひっくるめて念願のマイホームライフを楽しんでいます」とご夫妻は笑顔。収納や展示スペースも想像以上に余裕があり、「大好きな植栽をもっともっと増やしていきたいですね」。住み始めてから半年余り。理想の家づくりはまだまだ続きます。

写真ギャラリー

迫力とスマートさが同居した 職住一体の3階建ての家

眺望面に斜めに距離を取り、開放感を高める

門一級建築士事務所

 今回の計画地は広さ約50坪のホームベース形をした変形地。敷地形状に合わせて雁行型に建物をレイアウトし、各フロアの居室を前後斜めにずらして配置することで、数字以上に奥行きと広がりを感じられる室内空間を実現しました。併せて前面道路から建物を見ると、雁行によって生まれた凹凸が圧迫感を軽減し、打ち放し特有の存在感を示しながらも周囲の住宅街になじんだスマートなデザインに仕上がっています。

 プラン面では海を見渡す北側眺望を生かすため、3階LDKと2階主寝室にはコーナーガラスを設けて抜け感を演出。眺望面に正対するのではなく斜めに距離を取ることで開放感を高め、視線と意識が内から外へ向かうように計画しました。
 また玄関の正面には、外壁を内側に切り込んで中庭を設け、2・3階からも見下ろせるように吹き抜け面をFIX窓にしたり、ファサードの東面の壁には窓をつくらず無垢のコンクリート躯体を全面に押し出したり、3階建てならではの迫力を感じられるように工夫しています。

 メインの生活スペースは3階ですが、1階にはご主人のオフィスとガレージがあり、2階は奥さまの仕事場の他に主寝室と水回りが置かれています。一日を通してどのフロアも空き時間がなく、満遍なく使われて、建物にとってもうれしいプランになったと思います。

設計・施工会社

有限会社 門(じょう)一級建築士事務所

TEL:098-888-2401http://www.jo1q.com/

TEL:098-888-2401http://www.jo1q.com/

南風原町字津嘉山750-1

このカテゴリの記事