「好き」と末長く暮らして行く モダンアンティークな家

- DATA
- 設 計: エージェイエフ 有限会社
(担当/小畑大地) - 敷地面積: 178.66㎡(約54.04坪)
- 建築面積: 87.36㎡(約26.42坪)
- 延床面積: 86.53㎡(約26.17坪)
- 用途地域: 第二種住居地域
- 構 造: 木造軸組工法
- 完成時期: 2025年12月
- 建 築: エージェイエフ有限会社
(担当/小畑大地) - 電 気: エージェイエフ有限会社
(担当/小畑大地) - 水 道: エージェイエフ有限会社
(担当/小畑大地) - キッチン : エージェイエフ有限会社
(担当/小畑大地)
週刊かふう2026年4月17日号に掲載された内容です。

新築なのに味わい深い。造作家具も大活躍
玄関ドアを開けると、そこはアンティークを基調にしたお洒落かわいい空間が広がるLDK。廊下やホールを挟まないアメリカ住宅のような間取りに、3.6m横に伸びる土間仕立ての玄関スペースをプラスし、LDK全体の開放感を高めています。
同時に、木の温もりに包まれる心地よさも。天井の梁の現しや無垢材のフロア、木材で造作されたキッチンやシューズクローゼット、リビングボード──。木材を多用した空間デザインやインテリアも大きな特徴です。中でも緑色を配した造作キッチンは、LDKのアクセントになる存在。エージング加工を施した、夫妻のこだわりの象徴でもあります。
「できるだけ広く確保した」というリビングは、ソファセットの横に床座でくつろぐエリアを設け、カウンターデスクも設置。客間と居間が、自然な流れでゾーニングされています。
水回りや主寝室・子ども室はLDKと分離したプライベートエリアに集約。リビングからアクセスする時は、アーチの垂れ壁をくぐって。炊事中ならキッチンとドア1枚でつながる子ども室を通り抜けてと、便利な2Way動線を採用。プライベートエリアも廊下部分を極力削り、各居室をランドリールームに接近して配置。家事と生活動線の短縮化をかなえました。

自然素材の性能も実感。経年を楽しむ家と暮らし
以前はマンション暮らしだったMさんファミリー。生活音への気がかりを端緒に、かねてから思案していた家づくりを決意します。
数社の完成見学会を経て、「職人による造作家具のテイストや家づくりに対する考えが、好みと理想にぴったりだった」建築会社に依頼。「夫婦ともにインテリアとDIYが好き」という、ライフスタイルにも合致したようです。
奥さまがプランのベースを考案し、イメージするアンティークな住まいの精度を上げるため、SNSで画像や情報を収集。建築会社のインテリアコーディネーターと相談しながらデザイン性と機能性を両立させました。
暮らし心地を伺うと「木や漆喰の性能を実感しています。夏はほとんど湿気を感じず涼しく、冬は暖かい。消臭効果も肌でわかります」と住みよさのポイントから、「夜の照明がいい雰囲気。昼間とは雰囲気の違う温かみがあって落ち着くよね」と、日常的な心地よさまでを、夫妻で再確認するように話してくれました。
「でも完成ではないんです。自分たちで手を加えたい部分をあえて残してもらいましたし、木の経年美を深めるための手入れも続きます。本物のアンティークになっていくのが最高の理想です」。
家族6人と愛猫3匹が暮らす家は、唯一無二という自由設計ならではの真価と、住まいの本質ともいえる「時を重ねた風合いが魅力になる」思想が、やわらかく融合した住まいでもありました。
写真ギャラリー

施主とともに理想を実現
代表取締役 小畑 和彦さん
家づくりの当初から明確なイメージを持っていたMさん夫婦。住宅建築の知識やインテリアセンスに長け、意匠、素材、使用感など、「どうしたい、どう使いたい」といったところまでしっかりと考えていました。そのため優先順位の決定も早く、こだわりが詰まった家づくりでありながら非常にスムーズな完成となりました。
当社が得意とする造作家具を多く採用したのも特徴です。統一感を高めると同時に、ミリ単位でサイズ調整できるため収まりが良く、今回のLDKのようにひとつの空間を多層的に使うプランには、よりメリットを発揮します。
構造上のポイントは、長期優良住宅の基準上抜けない2本の柱を塗り壁で包み込み、土間玄関とLDKを仕切るアクセントウオールのような存在に昇華したこと。上部を円形にくり抜き、Mさんのアイデアでロートアイアンを用いてLDK空間に調和する表情を整えました。
設計・施工会社
エージェイエフ 有限会社
TEL:092-834-3300 | https://www.ajf-home.com
<本社>福岡県福岡市早良区脇山1-2-14










