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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

こんな家に住みたい

憧れのオーシャンビューを暮らしの中で堪能する住まい

憧れのオーシャンビューを暮らしの中で堪能する住まい

DATA
設  計: 株式会社りーふ
      (担当/大木聡)
敷地面積: 195.00㎡(約58.98坪)
建築面積: 97.07㎡(約29.36坪)
延床面積: 244.69㎡(約74.01坪)
用途地域: 第一種中高層住居専用地域
構  造: 鉄筋コンクリート造 3階建て
完成時期: 2022年2月
建  築: 株式会社りーふ
内部大工: 鳥越内装
電  気: 野原電気空調
水  道: 株式会社三星建設
キッチン: TOTO

ダイニングから広がるデッキテラスが、わが家の特等席。
室内空間の一体感は、壁を設けない仕切り方、それぞれのフロア高や建材の使い方にありました。

週刊かふう2022年9月16日号に掲載された内容です。

憧れのオーシャンビューを暮らしの中で堪能する住まい

海を眺めながら暮らす、爽快なマイホームを

 運動が好きなAさん夫妻。いつものランニングコースに、お気に入りのポイントがありました。
「ある地点に来ると〝パァー〟と視界が開けて、きれいな海が現れるんですよ。何度見てもこの眺めに感動して、二人して『こんな場所で暮らしたいね』と話していました」とAさん。
 マイホームの夢を具体化するため、インテリア雑誌を参考に好みの住まい像を固めていったと言います。
「だんだんと分かったのは、私たちの求めるイメージはナチュラルテイストでした。そして、開口部のサッシや階段の手すりにブラックを選ぶと空間が締まって見えるかな、と」

 完成見学会などで各社の持ち味を調べるうち、株式会社りーふの作風がAさん夫妻のイメージに近いことから「お気に入りポイント」の場所も併せて相談したところ、親身な対応に好感を抱いて依頼することを決めたそうです。

憧れのオーシャンビューを暮らしの中で堪能する住まい

眺望をたっぷり享受でき、空間機能でフロア分け

 スタイリッシュな3階建ての外観が目を惹くAさん邸。海が間近なのでガレージはシャッター付きのビルトインタイプを選びました。ベンチのあるポーチから広い玄関に入ると、階段の前に約500キログラムもある大きな本部石灰岩が、和風建築で見る沓脱ぎ石(くつぬぎいし)のように据えられています。階段は重厚感が漂う石調タイル、踊り場の壁一面は「モダンデザインの父」と称されるウイリアム・モリスのクロスを採用。これら玄関ホールで、すでに上質な住まいの風格が伝わってきます。

 2階はパブリックフロア。ダイニングとキッチン、そこから広がるデッキテラスが1番のお気に入りとのこと。段差を抑えてフロア材の貼り方を統一し、普段は日よけと目隠しを兼ねたオーニングを付けた半戸外と室内を緩やかにつなぎます。爽やかな光に包まれた朝食、空の色が変化していく美しい夕景を眺めながらの夕食を楽しむ毎日。友人たちを招いたBBQもテラスが大活躍です。
「当初は屋上テラスを考えていましたが、りーふさんから『生活空間から離れたところは使わなくなってしまうことが多いですよ』とアドバイスがあり、位置を変更しました。実際に住んでみると、キッチンとダイニングに隣接したテラスの使い勝手が思った以上に快適で、お気に入りの眺望も得られ、この間取りにしてよかったと思います」と奥さま。
 リビングはダイニングのフロアより階段2段分下がり、リビング横の和室は小上がりに仕上げています。フロアの高低差で空間を区切る設計が、伸びやかな開放感を生み出しています。

 2階の収納スペースは、アイランドキッチンの下部、背面の食器棚や家電を収めている棚、パントリー、それらと対面に位置するダイニングの壁一面の収納、小上がりの下は引き出しを設けており、そのとき必要なモノ以外は視界に入れないよう心がけているとのこと。
 
 3階は寝室やバスルーム、ランドリースペースが主となるプライベートフロアです。主寝室横に設けたテラスからのオーシャンビューは「このために3階建てにしました」との紹介に値する、素晴らしい眺め。
「この地にマイホームを求めたメリットを最大限、享受しています」と語るAさん。

 ホテルのような居心地をかなえた寝室はもちろん、生活動線に優れたランドリースペースにも大満足しているとのこと。洗面所に採用したナゴヤ・モザイクのタイルは、インテリア雑誌で見つけた素材です。
「いいなと思ったお宅は、たいていナゴヤ・モザイクのタイルが使われていたんですよ」と回想する奥さま。Aさん邸は、厳選したものに囲まれて暮らす心の豊かさで満たされています。

憧れのオーシャンビューを暮らしの中で堪能する住まい

リフレッシュ効果が高い海沿いの散歩時間

 ここ数年はコロナ禍で、ステイホームによるストレスも積もりがち。
「家からの眺めでリフレッシュできるのが有り難いのはもちろん、海沿いの散歩も楽しんでいます」と、まだ幼いお子さんを抱っこした奥さまの笑顔が輝きます。
 心晴れやかな景色、憧れた場所、大好きな家族とマイホーム。日々、心身をリセットできるロケーションと住環境が、幸福に深みと広がりをもたらすことでしょう。

写真ギャラリー

憧れのオーシャンビューを暮らしの中で堪能する住まい

クライアントの希望に知見を生かした居住性と「和琉」テイストを演出する住まいを

大木 聡さん(株式会社りーふ代表取締役)

 仕事が終わり家路をたどるとき、エントランスやガレージ、植栽の照明に温かく照らされたマイホームが見えてくると、出迎えてくれる家族の笑顔が心に浮かびます。自然と優しい気持ちに包まれるような、幸せで彩られた何気ないシーンに身を置くたびに「我が家を建ててよかった」と実感する。私たち株式会社りーふは、そんな住まいを創っています。

 海が間近にあるAさん邸は、敷地の持つ特性である東シナ海とケラマ諸島まで広がる魅力的な景色、遠くに見える飛行機の離発着などの恵まれた眺望を最大限に生かしたプランでした。プランの説明には設計図を3D化して、想像しやすいよう、実感しやすいよう、プレゼンテーションしています。

 アイランドキッチンを備える2階ダイニングルームに隣接した位置に、奥行きのある広いウッドデッキテラスを配置しました。さらに主寝室に隣接した3階テラスへも、階段を通して昇降できる機能的な動線を創造しました。どちらのテラスからも雄大な東シナ海を望むことができ、朝、目覚めたらテラスを降りてダイニングテラスで朝食を楽しむ、そんなリゾートライクなライフスタイルを日常に感じていただけるようプランしました。

 また、私がプランニングする際は「和琉」」な空間づくりを心がけています。沖縄が醸し出すナチュラルでおだやかな「琉」の雰囲気が漂う空間に、「和」の凛とした空気感を織り交ぜた、居心地のよい住まいを創っています。

 Aさん邸では、琉球ビーグの縁なし畳を敷いた和室の開口部に、まぶしい自然光も優しい光に和らげて室内に届ける障子を採用し、閉めたときにまるで1枚のように見える「吉村障子」に仕上げました。また玄関ホールの階段前に、日本家屋の縁側で見られる沓脱ぎ石(くつぬぎいし)に見立てた大きな本部石灰岩を置きました。その落ち着きあるグレーの色調は、上階へ続く階段のステップ、広い壁面に貼ったウイリアム・モリスのクロスのデザインとも調和して、多くの要素を共存させながらひとつの空間にまとまっています。

 私たちはクライアントの夢や理想に寄り添い、これまでの経験と技術を駆使して「暮らしやすさ」を追究し、住まうご家族のご満足と誇りとなる設計デザインをご提供しています。



設計・施工会社

宜野湾市伊佐3-9-18

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