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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

こんな家に住みたい

ほどよい距離感の 二世帯住宅で ゆったりした暮らし

ほどよい距離感の 二世帯住宅で ゆったりした暮らし

DATA
所在地:豊見城市
家族構成:母親/夫婦、子ども3人
設計・施工:株式会社りーふ
敷地面積:322.16㎡(約97.45坪)
建築面積:140.52㎡(約42.50坪)
延床面積:233.34㎡(約70.58坪)
用途地域:第一種低層住居専用
構造:鉄筋コンクリート2階建て
完成時期:2018年11月

1階は家族がにぎやかに集う親世帯、2階は子育て真っ最中の子世帯が暮らす、
ほどよい距離が培う理想の同居スタイル。

※週刊かふう2020年8月14日号に掲載された内容です。

ほどよい距離感の 二世帯住宅で ゆったりした暮らし

家族それぞれの幸せを願い、沖縄の風水を取り入れて

 実家の建替えをきっかけに、3世代の2世帯同居をはじめたGさん一家。1階には代々の仏壇を守る70代のお母さまが、2階には元気な3人のお子さんを含めた5人が住まうGさんの住まいです。玄関は別々で建物の内部空間も共用しない完全な独立型ですが、1階の勝手口とGさん宅の玄関ポーチは共用のため、雨の日でも濡れることなく行き来できる〝ほどよい距離〟を生み出しています。
 お母さまが暮らす1階は将来的なことも配慮した高齢者に優しい住まい。ドアは引き戸、琉球畳は床に填め込んでフルフラットのバリアフリーを実現し、寝室に隣接した大型のウォークスルークローゼットを抜けてトイレや風呂場へ最短でアクセスできる回遊型の動線を採用しています。このアイデアはGさんのお姉さま宅を参考にしており、また玄関や仏間の方角、居室・水回りなどの理想的なレイアウトを示した沖縄の家相にもかなう間取りになっているとのこと。
 6人の子どもを育て上げたGさんのお母さまは、現在も子育てのサポートに喜びを覚えるそうです。お料理が好きで、火を使わず安全性の高いIHのシステムキッチンで惣菜をたくさん作っては、近所に住む身内へお裾分け。沖縄の伝統行事の際は約18畳のリビングダイニングにお子さんをはじめ大勢が集うため5台分の駐車スペースを確保、家族全員の心の拠り所となっています。
 そんなお母さまが幸福を感じるのは、調理の途中でリビング越しにお庭を眺めるひととき。丹精込めて育てた花々に癒され、家族の愛情を感じつつ多くの趣味を楽しむ毎日を謳歌しています。

ほどよい距離感の 二世帯住宅で ゆったりした暮らし

太陽光発電の売電でガレージの費用を捻出

 1階と同様、2階にも回遊型の動線や沖縄の家相を取り入れているとのこと。
「姉が株式会社りーふさんに家を建ててもらい、数々の〝良さ〟に引かれてほぼ同じようにお願いしました」
と語るGさん。
 室内の壁クロスは白を選択し、自然光がやわらかく広がる明るい印象に。壁面は装飾などの凹凸をつけずシンプルに仕上げ、照明は天井に埋め込み型のダウンライトを採用し、すっきりとした見た目と掃除や手入れの容易さを実現しています。
 まだ小さいお子さんは、リビングに隣接する空間に遊びと就寝のためのプレイルームと、カウンターデスクを設えたスタディスペースを共用しています。プレイルームは成長に合わせて2部屋に仕切ることも考慮した造りに。普段はリビングとプレイルームの間を大きく開け放ち、対面式キッチンに立つ奥さまが家事をしつつ子どもたちの様子を見守っています。
 実はGさん自身が一番気に入っているのは、大好きなバイクのための屋内ガレージ。建築予算的に諦めることも考えたそうですが、ガレージ分の屋根面積が増えて太陽光発電設備パネルを多く設置でき、売電で収入が増えて収支クリアできているそうです。
「パネルのおかげで直射日光が当たらず、室内エアコンの効率が良いのも副産物的に助かっています」
 贅沢に思える空間仕様や設備も、工夫次第で予算に納められるヒントをGさんに教えていただきました。
    ***
 今回は、世代によるライフスタイルの違いを尊重しつつ、家族で住まうことのメリットや心強さのカタチをGさん邸で実感しました。

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