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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

こんな家に住みたい

蒸暑地仕様でいつでも快適。世代を超えて愛される木の家

蒸暑地仕様でいつでも快適。世代を超えて愛される木の家

DATA
DATA:  株式会社 琉球住樂
    一級建築士建築士事務所
    株式会社 琉球住樂(施工)
    南城市玉城愛地697-1
    TEL:098-852-6936
    https://10raku.co.jp

理想の家を建てるパートナー
BUILDERS LIST
株式会社 琉球住樂

理想の住まいを実現するには、信頼できるパートナー「ビルダーズ」の存在が欠かせません。家を建てたい人と、頼れる「ビルダーズ」をつなぐ企画。
第3回は、沖縄型長寿木造住宅の設計施工を行っている株式会社琉球住樂を紹介します。

週刊かふう2025年6月6日号に掲載された内容です。

蒸暑地仕様でいつでも快適。世代を超えて愛される木の家

――住まいのコンセプトと特徴について教えてください

自然素材×伝統×先進技術でつくる、沖縄型長寿命木造住宅です

 2004年の創業以来、一貫して目指してきたのは、3世代先の100年後まで住み継がれる家。台風・シロアリ対策はもちろんのこと、厳しい外部環境の影響を抑えるために外張り断熱や樹脂サッシを駆使して適切な断熱水準を算出し、温湿度が安定した快適な室内環境を実現しました。今では標準で、ZEHをクリアできるだけの省エネ性を備えています。

 一方では伝統的な手法も大切だと考え、雨端や琉球石灰岩の外構、風水思想に基づく空間構成などを積極的に採用。また木材は宮崎県産の飫肥杉材を使用し、柱や梁、野地板などの構造躯体は現しにして、室内壁は主に漆喰で仕上げています。これらの自然素材はメンテナンス性に優れ、住宅の長寿命に大きく貢献しています。

蒸暑地仕様でいつでも快適。世代を超えて愛される木の家

――家づくりで大切にしていることは何ですか?

家具やキッチンもオリジナルで。心身ともに満たされる健やかな住空間をつくります

 家の空気が軽やかで心地良い。理由は高断熱・高気密の仕組みに加え、計画換気によって新鮮な空気が行き渡るようにコントロールしているから。冷暖房効率も上がるため、真夏に8畳用エアコン1台で快適に過ごせる家を何十棟も手がけてきました。規模が大きい住宅には、自社開発した全館空調システムを導入しています。

 空間を構成する自然素材の力も大きく影響しており、無垢の木や漆喰が持つ調湿機能は、湿気対策が必須の蒸暑地では極めて有効です。また社内には木工の加工場があり、家具職人によるオーダーメード体制を整備。引き渡し後はさらに愛着が深まるように、外装の焼杉を一緒に焼いたり、漆喰左官の体験をしたり、施主さま参加の工程を用意しています。

写真ギャラリー

蒸暑地仕様でいつでも快適。世代を超えて愛される木の家

100年後を見据えた材料をセレクト

 使用する素材は全棟共通。歴史に裏打ちされた実績を持つ素材は、100年後も手に入る可能性が十分に高いと考えられます。外壁は両面を焼いた焼杉。内壁は県産の漆喰左官仕上げ。天井・床は宮崎県産の飫肥杉の無垢材。塗料はドイツ製のリボス自然健康塗料です。

蒸暑地仕様でいつでも快適。世代を超えて愛される木の家

万全の台風対策で建物と生活を守る

 台風対策として、創業当初より全棟で行っている水掛けテスト。外張り断熱で雨仕舞いした後に、水の侵入路になりそうな箇所に水圧を集中的にかけて、念入りに浸水の有無を確認しています。外部からの経路を断つことは、気密性の確保にもつながります。

蒸暑地仕様でいつでも快適。世代を超えて愛される木の家

代表取締役 伊良皆 光代さん(中央)
一級建築士 伊良皆 沙彩さん(右)
コーディネータ 伊良皆 杏奈さん(左)

母娘・姉妹であっても、仕事での得意分野や性格は三者三様。異なる視点からそれぞれの強みを生かし、お客さまにとって心から満足のいく家づくりをサポートしています。


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