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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

こんな家に住みたい

やりたいこと全部バランスよく。海を感じる2階リビングの家

やりたいこと全部バランスよく。海を感じる2階リビングの家

DATA
設  計: 株式会社スタジオ・チッタ
     一級建築士事務所
     (担当/中村)
敷地面積: 200.94㎡(約63.50坪)
建築面積: 59.62㎡(約18.03坪)
延床面積: 98.95㎡(約29.93坪)
用途地域: 都市計画区域外(指定なし)
構  造: 木造ハイブリット工法
完成時期: 2023年5月

海近の住宅地に建つSさん宅は、夫婦と子ども2人の4人家族。
2階バルコニーから広がる海と空の眺望をはじめ、場所ごとにこだわりの世界観で仕上げた見どころ満載の住まいです。

週刊かふう2023年10月20日号に掲載された内容です。

やりたいこと全部バランスよく。海を感じる2階リビングの家

サーフィンテイスト満載の家をつくる

 2階バルコニーに出て、波のコンディションを確認したらLet's Go。玄関脇の専用ラックからサーフボードを車に積んで、ポイントに到着するまでわずか数分。
「控えめに言って、最高です」。
 サーフィンをこよなく愛するSさんご夫妻は、笑顔で口をそろえます。バルコニーには広々としたリビングとダイニングキッチンがL字型に隣接しており、折戸タイプのガラス戸をフルオープンにすれば、眼前の海・空と室内が連続する壮大な空間が現れます。
「日常の中で常に海を感じられるのは、想像以上に快適ですね。家族の集いの場であるリビングを2階に持ってきたのは建築会社さんの提案。場所は変われど町中にしか住んだことがなかったので、今の環境はとても新鮮です」。

 今回の家づくりは、結婚後長らく暮らしていた東京から奥さまの故郷である沖縄へ、Uターン計画に合わせて進めたものでもありました。「海へのアクセスの良さ」を条件に現在の土地を前もって用意し、本格的に動き始めたのは昨年2月。「サーフカルチャーを表現した個性的な住宅を数多く手がけている」建築会社が目に留まり、問い合わせると、本社は千葉県だが沖縄にも営業所があるとのこと。スタッフの対応も良く、「自分たちの思いをきちんと形にできそうだ」と早々に依頼を決めました。

 敷地の広さは200㎡。当初は平屋を予定していましたが、「グラウンドレベルでは海は見えない。せっかくなら眺望を楽しめる間取りにしてはどうか」と営業担当者の勧めがあり、2階建てに変更しました。外観はベースカラーの白に深いブルーを差した清潔感ある装いにして、玄関前にはヒンプンに見立てた花ブロックを設置しました。

やりたいこと全部バランスよく。海を感じる2階リビングの家

一人一人が自由に過ごしつつ全員一緒にいられる空間

 家づくりの取っ掛かりこそ「サーフスタイル」が大きなテーマでしたが、それ以外のこだわりも満載です。キッチンはモロッコ、寝室は中近東、洗面はアフリカンバティック、といった具合に場所ごとに装飾を選定し、多彩な世界観を感じるデザインに仕上げました。
 生活の中心である2階リビングは、ベリーダンスのインストラクターを務める奥さまの要望に応えて、のびのびと踊れるスペースを確保。壁際には東京時代に教室で重用していた全身鏡を並べ、対面のレッスンでも配信でも使える環境を整えました。

 キッチンから見て正面にあたるリビングの壁一面に小上がりの畳収納を置いたのは、奥さまのアイデアです。「家族全員でゴロゴロくつろげる場所がほしかったんです。スマホをいじったりうたた寝したり、一人一人を見れば好き勝手なことをしているけど、でもそこには全員が一緒にいる、みたいな」。

 各スペースや通路の入り口には、曲線をかたどったアーチ壁が随所に見られます。「直線ばかりだと緊張してしまうから、少しでもやわからな印象にしたかった」ことが大きな理由。1階玄関の正面に延びる廊下もその一つですが、壁・天井にはアフリカンな壁紙をあしらい、明るく爽やかな玄関ホールとはまるで異なる雰囲気が漂います。廊下沿いには寝室、子ども室と水回りがコンパクトにまとまり、利便性の高いレイアウトになっています。
 念願の新居は今年6月に完成。ハード面に注いだ熱意は今度は植栽へと移り、「1階から2階バルコニーまで、家全体にブーゲンビリアをはわせたい」と意気込むSさん。近い将来には、花と緑に包まれた名物住宅になっているかもしれません。

写真ギャラリー

やりたいこと全部バランスよく。海を感じる2階リビングの家

設計・工務・営業が一体となって「魅力ある暮らしづくり」をご提案

敷地環境と施主のライフスタイルを考慮して、リビングを2階に配置
R天井を納まりよく。施主のこだわりを形にするものづくりへのこだわり


スタジオ・チッタ 沖縄スタジオ 営業部主任:橋本隆之さん

 私たちスタジオ・チッタが掲げるコンセプトは「魅力ある暮らしづくり」。土地の形状や周辺環境、生活スタイル、コストバランスなどを総合的に勘案しながら、住む人の「こだわり」を一緒に形にしていきます。

 今回のSさんご夫妻から最初にご相談を受けたのは、コロナ禍の真っ只中。しかも計画地が遠隔の沖縄とあって、直接お会いして打ち合わせを進めるのが難しい時期でした。しばらくはZoomでのやり取りが続きましたが、私自身、沖縄の営業所にいる立場のスタッフとして、実際の現地の状況とSさんが抱く新居のイメージがうまくマッチするように、フットワーク軽く心配りのある対応を徹底。その中で、2階建てにすれば眺望が開けることをご説明し、リビングを上階に置くプランをご提案しました。
 したがって設計のメインテーマは当然、「海に向けて開かれたLDK」であり、西日対策・暑さ対策を適切に行いながら、採光面を最大限に取れるように開口計画を進めました。具体的には、2階南東に置いたバルコニー越しに海まで視線が流れるようにレイアウトを決定し、その対面にあたる北側には、明るさを補い風が抜けるように、掃出し窓を介してベランダを設置。またキッチン背面に横長の眺望窓を設ける一方で、リビング西面は換気・排熱用として、開閉できるコンパクトな窓のみとしました。

 動線上の工夫としては、玄関からスムーズに2階へ誘われるように、エントランス付近に階段を配置しました。さらには上階からの光を玄関回りまで届けるために、蹴込み板のないストリップ階段を採用し、ブルーの鉄骨手すりをオリジナルで造作しました。この他、LDK天井に現しにした梁や、キッチンと一体化させたダイニングカウンター、収納を兼ねたリビングの畳ソファなども、Sさんと楽しく打ち合わせをしながら造作したものです。

 施主さまが抱く数々のこだわりを形にできるのは、確かな技術があってのこと。例えば1階の各居室へのアプローチは、全面的にアール天井で施工しました。天井材を一定の曲率で加工し、壁との取り合い部分を同じレベルにそろえるなど細かな納まりまで気を配り、単調になりがちな廊下にワクワク感を演出。一つ一つのこうした積み重ねによって、「魅力ある暮らしづくり」を実現しています。

設計・施工会社

株式会社 スタジオ・チッタ 沖縄スタジオ

TEL:098-943-6330http://studio-citta.okinawa/

TEL:098-943-6330http://studio-citta.okinawa/

浦添市内間4-17-3

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