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僕の好きな風景 第8回 小さな屋上の楽園

僕の好きな風景 第8回 小さな屋上の楽園

 昨年の暮に、ベトナム・ホーチミンへ家族旅行に出かけました。
 建築家の旅行は常に「建築を見る」「その地の人々の暮らしぶりを見る」「その地の美味しい物を食べる」というところにあります。ということで、今回も、そんな建築家らしい旅。目的もなく町歩きして出会ったホーチミンのドンコイ通り脇にある不思議な建物の話です。
 開口という開口が緑に覆われた「緑を纏う建築」。
 年間を通じて30℃前後もあるホーチミンでは日射遮蔽が大事であることは分かりますが、それにしても凄まじい設計です。
 地元の「a21studio」という設計事務所の設計だということ、ホテルであること、屋上にプール付きのバーがあることを後で知りました。
 翌日、町歩きに疲れ、その不思議なホテルのバーで冷たいビールでも飲もうということになり屋上を目指します。
 しかし、そこへ辿り着くのが何とも面倒。まず1階のカフェを突っ切って奥のエレベータで12階へ上がり、今度はここのホテルの宿泊客しか使えないレストランの中を横切り、更に14階まで階段で上がる。「さすがに、これは一般の観光客には敷居が高いだろうな?」そんな思いで辿り着いた屋上には、アスレチックジムとプールがあり、サイゴン川を見晴らす素晴らしい風景とオープンエアのバーがありました。
 常夏の地では、屋上にプールを設置することはとても有効だと思います。都心のオアシス的な魅力。このような小さなホテルにとっては、むしろ大きな強みではないでしょうか?
 夕暮れ時に吹きはじめた涼しい風は心地よく、街の灯りが燈りはじめた時の冷たいビールが美味しかったのは言うまでもありません(笑)

僕の好きな風景 第8回 小さな屋上の楽園

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