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かしこいリノベ ♯3

かしこいリノベ ♯3

週刊かふう2020年7月10日号に掲載された内容です。

かしこいリノベ ♯3

プランニングは楽しい時間

 建築士の林沙希です。前回は物件探しのポイントについてお話ししましたが、今回はリノベの進め方とスケジュールについて考えてみましょう。
 気に入った物件があったら住宅ローンを組んで購入といったところは、一般的な中古住宅の購入とほとんど同じですが、違いはその後に設計や打ち合せ、工事などが加わるといったことです。
 最初にやることは、現場調査です。既存の寸法を測ったり、設備や配管などの確認、現状の調査を行い、測量を基に既存の図面を起こします。これでようやく、スタイルや間取りをプランニングしていくといった一番楽しい時間に。それを図面に落としていきます。
 図面ができたら、これを基に使う資材や設備を決めていきます。ここで大体の金額が見えてきますから、予算が合わないようなら設計の変更や設備のグレードを下げるなどしないといけません。この辺になると注文住宅とほとんど変わらない作業になってきます。資材や設備が決まったら工事着工! 業者に依頼した場合なら完了で引き渡しとなります。リノベと新築の違いは、工期の短さがあります。スムーズに工事を進める上で、商品、設備の決定、発注、納期の管理も重要になってきます。
 私の場合は、物件探しに9カ月、図面は自分で引きましたが、それから打ち合わせと工事、そして引き渡しに8カ月、足かけ1年5カ月。長かったリノベもこれでひとまず終了と安堵しました!

かしこいリノベ ♯3

【築7年RCラーメン構造・戸建てロフトのリノベ】
既存のロフトを撤去後、ロフトを新設します。2020年3月から打合せを始め、6月より着手し現在進行中!工事期間は約1.5ヶ月を予定していります(猫がいっぱいいるお家です^^)

どこかに依頼するか、自分でやるか?

 簡単に流れを説明しましたが、さすがに素人では難しいことですから、業者に依頼するのも一つの方法です。最近は不動産選びから銀行ローンの手続きまで、リノベーションにまつわるすべてのことをトータルで任せられるワンストップリノベーションといった会社も増えてきましたから、それを利用するのも良い方法です。その場合は、工事請負契約を結び工事着工。完成、引き渡しといった流れになります。
 これと違って「セルフリノベ」といった方法もあります。最近よく耳にする言葉ですが、簡単に言えば、「できるところは自分たちの手で!」というのが「セルフリノベ」です。確かにリノベもDIYの範疇ですから、日頃から木工に親しみ、工具や電気などの知識がソコソコあるというのならチャレンジしてみるのも良いかもしれません。ただし、それぞれの過程・工程で専門的な知識が求められるため、個人ですべてを行うのは現実的ではありませんから、できないことはプロに任せるのをおすすめします。もちろん家族や友人たちのサポートは必須です。
 リノベの場合、物件を購入から直ぐに入居とはいきませんから、プランニングや工事に関わる期間を効率よく進めることも かしこいリノベ の重要な要素になってきます。リノベーションをどこに依頼するか、どこまで自分でやるか、前もって優先順位を決めておくことをオススメします。

かしこいリノベ ♯3

かしこいリノベ ♯3

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