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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

沖縄の住宅紹介

エントランスから心地いい CB造の爽快な平屋

エントランスから心地いい CB造の爽快な平屋

DATA
所在地:うるま市
家族構成:夫婦、子ども4人
設計:一級建築士事務所 atelier haco(担当/西門太一)
敷地面積 :249.32㎡(約75.41坪)
建築面積:106.95㎡(約32.35坪)
延床面積:88.502㎡(約26.77坪)
用途地域:第一種中高層住居専用地域
構造:補強コンクリートブロック造平屋建て
完成時期 :2019年8月
建築:知花工務店(担当/知花典)
電気:喜電気工業(担当/宮城直喜)
水道:HYS企画(担当/前城裕二)
キッチン:クリナップ

予算内でデザイン性のある家づくりを望んだNさんは、補強CB造の平屋を選択。
限られた材料を組み合わせてオープンかつ機能的な空間を構成するとともに、靴箱兼用のスタディースペースを玄関前に置くなど個性的な要素も取り入れて、シンプルでユニークな住まいに仕上げました。

エントランスから心地いい CB造の爽快な平屋

建築士の力を借り、やりたいことリストをブラッシュアップ

 単純な構造でもカッコイイ。いや、単純だからこそカッコイイのか。
 夫婦と子ども4人が暮らすNさん宅は、床面積27坪弱の平屋住宅です。インテリアを構成する要素は、白く塗装した構造体のコンクリートブロック、白い建具、杉のフローリングが中心で、特別な材料は一切なし。造形も極めてシンプルで、中央にがらんと大広間のようなLDが広がり、個室や水回りはブロックで簡易的に仕切られているだけ。それでもご夫妻にとって「思い描いていた通りのカッコイイ空間に仕上がった」のは、まさにプランニングの妙。ファサードにも同じデザインパターンの花ブロックが全面に並び、均整の取れたクールな表情をつくり出しています。
「家づくりを始める前に、私たちの要望は やりたいことリスト として細かく書き出してしていたのですが、建築士さんにそれを見せて相談すると、予算内ではこれはできない、あれも無理、それならできるよ、とかなり却下されてしまって(笑)。でも提案してくれたプランには、リストにまとめた内容のエッセンスがしっかり反映されていて、一目で気に入りました」。
 マイホーム計画が具体化したのは3年ほど前。ご主人の実家近くの住宅街で運よく土地が手に入り、自由設計のカッコイイ家を目指して情報収集を開始。しかしいざ話を進めようとすると、いつも直面する問題は「確かにすてきなデザインかもしれないけれど、はるかに予算オーバー」。意気消沈しかけた頃に依頼した建築士と出会い意気投合し、「予算内に収めること」を絶対条件にして出来上がったのが今回のNさん宅です。

エントランスから心地いい CB造の爽快な平屋

強烈な存在感を放つ、玄関前のスタディーコーナー

 新居の平面形状はほぼ正方形。南東の庭に向かって大きく開いたLDを中心に、東側に主寝室と子ども室、西側にキッチンをはじめ水回りを配したレイアウトは、機能的でいわば基本に忠実な間取りといえます。キッチンと洗面・浴室の間に物干し場を挟んだ家事動線は、家事効率を意識しているのはもちろんのこと、釣りが趣味のご主人の要請に応えたもの。屋外には魚をさばける造作台があり、釣りから帰ったら魚を処理して物干し場経由でキッチンへ渡し、そのまま浴室へ直行できます。

エントランスから心地いい CB造の爽快な平屋

 風も光も視線もよく通るLDは、開放感に満ちた団らんの場。その中でひときわ強烈な存在感を放つのが、玄関のすぐ目の前に置かれたスタディーコーナーです。「台所作業中でも目の届く場所で子どもたちを勉強させたい、という希望は伝えていたのですが」と提案を受けた当初はびっくりしつつ、「でも、面白いアイデアだね」とすんなり承諾。玄関前とはいっても、駐車場側は花ブロックで目隠しされているため外部の視線は気にならず、造作の机は靴箱も兼ねているので、スペースの有効活用にもつながります。
「新築後に見学会を開いたときは大ばあちゃんが毎日ここに座って、来た人とゆんたくしていました。何?受付係?とみんな不思議がっていましたね」とご主人は笑顔で振り返ります。いわば道行く人との自然な会話を育む、昔の雨端空間的な役割も果たしているようです。
 リビングの窓を開ければ小さいながらも庭とつながり、やんちゃ盛りの子どもたちは家の中と外で毎日運動会。「今までのように公園に連れて行かなくても、 さあ、思う存分暴れなさい! と見守っていられる。それだけでももう、家を建てて大満足です」と奥さま。無駄なく心地よさを形にした新居で、親も子も心を解き放った伸びやかな毎日を過ごしています。


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