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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

こんな家に住みたい

敷地の条件を昇華した3階建ての家を外人住宅風に仕上げる

敷地の条件を昇華した3階建ての家を外人住宅風に仕上げる

DATA
所在地:読谷村
家族構成:夫婦、子ども1人
設計:株式会社徳里産業(営業/長嶺)
敷地面積:113.86㎡(約34.4坪)
建築面積:69.64㎡(約21.0坪) 
延床面積:191.66㎡(約55.23坪)
用途地域:第二種中高層住居専用地域
構造:鉄筋コンクリート造
完成時期:2020年2月
建築:株式会社徳里産業
電気:閃光電気
水道:有限会社名設
キッチン:株式会社リクシル

交通量の多い道路沿いにある約34.4坪の敷地。
Nさんたちの解決策は3階建ての住まいにして十分な総床面積を確保することでした。

※週刊かふう2021年1月3日号に掲載された内容です。

敷地の条件を昇華した3階建ての家を外人住宅風に仕上げる

敷地面積をカバーする3階建ての住まい

 ご実家のあった土地の一部に、マイホームを建てることになったNさん一家。敷地面積・約34坪に暮らしに必要な住まいの広さを創出する3階建てに決め、延床面積を約55坪としました。この地域が「第二種中高層住居専用」に指定されており、建ぺい率70%以下、容積率150%以下を適用できた結果です。ちなみに、「第二種中高層住居専用地域」の建ぺい率と容積率は、所在する場所の土地計画によって異なるそうです。
 1階はビルトインガレージと玄関のみ、2階にLDK、3階は各寝室とユーティリティなどのプライベートスペースをまとめました。この振り分けは、別の点でも大きなメリットを生みました。
「ここは交通量の多い道路沿いで、元の実家のときは外から1階に舞い込む土埃に悩まされていましたが、うちは2階と3階が居住空間なので、そんなことはほとんどありません

敷地の条件を昇華した3階建ての家を外人住宅風に仕上げる

思い出の地に憧れ、外人住宅風に

 アイアンでできたフラワーボックスが窓辺のデザインを引き立てるファサードは、まるで外国の住宅を見ているようです。
「私たちが新婚旅行で訪れたイタリアの街並みがとても印象深く、わが家もそのようなデザインに仕上げたいと思っていました」
 と話すNさん。その話を引き継いだ奥さまも
「もともと外人住宅が好みで、どのような設計やインテリアがよいか、参考になりそうなイメージをインターネットでたくさん見ました。また、身近なところでも『いいな』と思った家をどの業者が建てたのか教えてもらったりしました」
 と家づくりへの想いを聞かせてくれます。そうしてたどり着いたのが、沖縄で外人住宅の建築設計を数多く手がけてきた徳里産業でした。

敷地の条件を昇華した3階建ての家を外人住宅風に仕上げる

アクセントカラーとクロスに凝ったインテリア

「私が最も希望したのは、広いリビングでした」
 とNさんが話すように、2階はワンフロアの伸びやかなLDKが広がります。床は落ち着いた色調のダークブラウン、その色をほんのわずか白に混ぜたようなベージュを主なクロス(壁紙)の色に選びました。キッチンと主寝室の一面を彩る深いエメラルドブルーが、Nさん邸のアクセントカラーです。カラーリング計画を主に担当したのは奥さま。
「私は大胆な色使いが好きなのですが、住まいは長く付き合うものなので、おだやかな色調をベースに、それに映えるアクセントカラーを添えました」
 階段スペースの壁の一面、収納スペース内部やクローゼットの奥、トイレの内壁などは、淡いベージュ系に統一しながらも別柄を選ぶなど、きめ細やかなこだわりが感じられます。また、窓のアルミサッシをはじめ、窓枠を額縁のように装飾したケーシング枠、壁とフロアの接面を美しく仕上げる幅木には、色をスムーズに調和させる白を選びました。
 親子3人でゆったりとしたリビングのソファに腰掛けている光景は、きっとNさんご夫妻が思い描いた幸せのシーンそのもの。時には親族や友人たちを招いて、ダイニング横のベランダでBBQを楽しむ休日も、外国風の素敵なライフスタイルです。

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