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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

沖縄の住宅紹介

ワンルーム的で抜け感が心地いい家

ワンルーム的で抜け感が心地いい家

DATA
家族構成:夫婦、子ども2人
所在地:糸満市
設計:一級建築士事務所 株式会社GAB
(担当/濱元宏、豊崎猛)
敷地面積:413.30㎡(約125.02坪)
建築面積:144.90㎡(約43.83坪)
延床面積:146.20㎡(約44.23坪)
用途地域:第一種住居専用地域
構造:壁式鉄筋コンクリート造2階建て
完成時期:2018年12月
建築:株式会社GAB(担当/濱元宏)
電気:株式会社五光電工
(担当/玉那覇五太、大城佑介)
水道:有限会社ライフ工業(担当/我喜屋奨)
キッチン:沖縄協同ガス株式会社(担当/安里)

屋根や庇のシャープなラインがひときわ目を引くUさん宅。室内は1階LDKと2階子ども室はワンルームのように連続し、南北両面に大きく取られた窓が明るさと開放感を一段と高めています。家の隅々までよく視線が届き、風通しも良好な、抜け感が心地いい住まいです。

ワンルーム的で抜け感が心地いい家

唯一無二のデザインを求める

「せっかくの家づくり。快適さや機能性はもちろんのこと、デザインにもこだわった、他にはないオリジナリティーのある家にしたい」と考えていたUさんご夫妻。ご主人の実家から譲り受けた土地の広さは125坪。真南に前面道路があり、北側には豊かな緑が残るなど好条件が整っていました。今後のやり取りのしやすさを踏まえて近隣エリアに絞って業者を探し、「過去の作風を見て最も好みに合った」という建築士事務所に依頼を決めました。
 相談を始めたのは、昨年12月の完成から3年以上前。当初は平屋の予定で打ち合わせをスタートしましたが、あれこれ要望を詰め込むうちに敷地の東西の幅では収まらず、L字形のプランになってしまうため、水回りの上に子ども室を置いた2階建てに変更。しかしコスト面が気にかかり、予算を少しでも抑えようとフラットな屋根形状のプランを検討したものの、やっぱり傾斜屋根を生かしたLDKの開放感は捨てがたく、巡り巡って現在の形にたどり着きました。「できれば下の子が小学校に上がるまでに完成させたかったのですが。でも、3年遅れになってしまったけど、納得のデザインを考案してもらえたので正解だったと思います」。
 プライベートスペースのレイアウトも時間をかけて調整しました。例えば寝室・洗面室・干し場から直接行き来できる場所に、家族全員の衣類を収納できるウオークインクローゼットを置くことは、奥さまが強く求めていた要望の一つ。寝室の奥にはこぢんまりとした書斎スペースをつくり、カウンターと本棚を造作しました。また対面キッチンの脇には大容量のパントリーを設け、買い物の荷物を少しでも楽に運べるように、玄関とは別に駐車場直結の扉も設置しました。

ワンルーム的で抜け感が心地いい家

明るく快適。多くの人が集う家に

 家の中はまるで大きなワンルーム。1階LDKと2階子ども室は吹き抜けを介して空間がつながり、直接顔を合わせて会話もできます。「初めて来た人にはよく、2階建てというよりリビングにロフトが付いた家みたい、と言われますね」とご夫妻。子ども室から階下を見れば、キッチンや玄関ホールを通り越し、敷地東端にある駐車場まで目が届きます。
 至る所に採光・通風用の窓がある点も大きな特色です。リビング南面に並んだ掃き出し窓をはじめ、ダイニングには北側の緑地を望む出窓を設置。さらに吹き抜けの南北両面には特大サイズのFIX窓があり、日中の明るさ確保に役立っています。窓を開ければ家中に爽やかな風が流れ、熱を帯びた空気は屋根の頂部近くの窓から排気できるように設計されています。
「暗くて蒸し暑かった以前のアパートとは180度真逆の環境。これだけ窓が多いとプライバシーが気になるかな? と少し不安でしたが、建築士さんが配慮して設計してくれているのでまったく心配無用でした。冷房を入れたのもこの半年間で3日だけ。何不自由なく快適です」。

ワンルーム的で抜け感が心地いい家

 今年3月の新築祝いには大勢の人が訪れ、階段を腰掛け代わりに使ったり、気分に合わせて上下階と駐車場を行き来したり、自由に楽しんでくれている姿が目に付きました。また南面の駐車場も、屋根付きの駐車場も、北側の緑地も、バーベキューに最適な場所であることは今年の大型連休に家族で体験済み。
「そもそもこれだけボリュームのある家にしたのは、たくさんの人が集まれるようにしたかったから。今後は子どもを通じたいろいろな集まりを、わが家で開く機会も増えていきそうですね」。
 そして思惑通り、唯一無二のデザインは初めて訪れる人を目くらまし、「お店か何かの施設だと思った」と通り過ぎてしまうことが多数。今後はきっと、多くの人でにぎわい笑顔が行き交う、地域のシンボル的な住まいになりそうです。


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