室内外がフラットにつながり、フレッシュな光と風を招く 筒のような大開口を持つ家
- DATA
- 設 計: 建築設計事務所アトリエセグエ
- 敷地面積: 269.52㎡(約81.52坪)
- 建築面積: 122.39㎡(約37.02坪)
- 延床面積: 196.15㎡(約59.33坪)
- 用途地域: 第一種低層住居専用地域
- 構 造: 壁式鉄筋コンクリート造
- 完成時期: 2019年6月
- 建 築: 株式会社沖秀建設
- 構 造: 黒岩構造設計事ム所
- 電 気: 有限会社三友電水工事社
- 水 道: 有限会社ライフ工業
- キッチン: ひまわりガス株式会社
ぽっかりと開いたコンクリートの大きな口が、宙に浮いたようなファサードデザインが印象的。この大開口こそが住み心地を高める要の装置であり、新鮮な光と風を室内に呼び込み、隅々まで届ける筒のような役割を果たしています。逆にリビングの窓をフルオープンにして家の中から筒の外を眺めれば、LDKとフラットにつながったデッキスペースを介して室内外が一体化し、住宅街とは思えない開放感が得られます。
一方でLDKを中心とする1階フロアには、小上がりの和室やコンクリート製のフリーボードなど、ときには腰掛けにもなる段差が用意されています。さらにこのボードは、2階子ども室のフロアへ続く階段の最初のステップを兼ねており、階段とともにインテリアの一部となっています。
キッチン隣に置かれた水回りには回遊性があり、家事もスムーズ。筒が招き入れた爽やかな空気も一緒にグルグル巡り、途中の坪庭や敷地奥の庭へと抜けていきます。内外装ともに仕上げは白を基調にまとめつつ、同じ白でも艶やトーンを微妙に変えてメリハリを付けています。
西側前面道路からの外観。元々の地盤面は現在の1階。構造計算をした上で整地に取りかかり、駐車スペースを5.6mだけ掘り込んだ
LDKとベランダのデッキスペースは6枚の掃き出し窓を介して連続。リビングと和室の開口部を一体的に設計することで伸びやかに空間が広がっている
2階に子ども室を3室計画。子どもが自立した後は一つの部屋として使えるよう可動間仕切としている
設計・施工会社
建築設計事務所アトリエセグエ
TEL:090-8406-8504 | https://seguearchitects.jp/
浦添市西原4-33-1