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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

平面プランは東西に細長い敷地形状に素直に従い、直線的にレイアウト。視線の流れも各居室の並びに沿って、西側にある和室から東端の寝室まで、真っすぐに抜けていきます。なかでも生活の中心であるLDKには、約4mの天井高を確保しロフトを設け、吹き抜けのような開放感を演出。さらに敷地南側の庭に面して大きく開口を取るとともに天井付近に高窓を並べて、明るさと風通し、そして視線の広がりを高めました。

動線的にはキッチンを境に、公私の空間がゾーニングされている点もポイントの一つ。戸を一枚閉めるだけでプライベートエリアへの視線が完全に遮られ、来客時も個室と水回りの間でいつも通りの生活が完結します。

視線の抜け感が心地よい室内に対し、外観は「5つの箱」をコンセプトにしたリズミカルなデザイン。これはシーン別に5つに分けた生活空間のボリュームをそのまま造形に現したもので、通りから眺めると、大小のボックスが階段状に連なって見えます。またLDKと和室のデッキスペースは、頭上も足元もぐるりと囲うことで浮遊感を出し、軽やかな印象に仕上げています。