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大開口とテラスから せせらぐ池を望む家

大開口とテラスから せせらぐ池を望む家

DATA
所在地:本島南部
家族構成:夫婦、子ども2人
設計:株式会社コモドハウス(担当/金城良)
敷地面積:320.91㎡(約97.08坪)
建築面積:99.00㎡(約29.95坪)
延床面積:135.02㎡(約40.84坪)
用途地域:第一種中高層住居専用地域
構造:鉄筋コンクリート造2階建て
完成時期:2019年3月
建築:株式会社コモドハウス
池工事:錦鯉センター美華園

生前に祖父母が暮らしていた実家横の敷地に、2階建て・建坪約30坪のマイホームを新築したWさんご夫妻。かつて豊かな水をたたえていた池も再生し、大きなテラス越しにせせらぎが聞こえる非日常感あふれる住まいに仕上げました。

大開口とテラスから せせらぐ池を望む家

日常の中で味わう非日常感。コンパクトに広く見せる

 起伏に富み、路地が入り組んだ密集地に、堂々と建つ横長の箱。地上から2階まで、杉板型枠を使って化粧したファサードはインパクトがあり、「日常の暮らしの中で非日常感を味わえる家にしたい」というWさんの思惑は、外観の印象だけでも既に成功しています。
 杉板模様の外壁を回り込み、アプローチ階段を上って玄関へ。琉球石灰岩に覆われた静謐な雰囲気の中、ゆっくりとドアを開けると、正面には壁一面のFIX窓があり、穏やかな光とともに庭の緑が目に飛び込んできます。
 そしてWさんが描いた「日常から非日常へ」というシナリオが最高潮に達するのが、開放感あふれるLDKです。東西に真っすぐ伸びる室内空間と平行して幅2.5メートルの大型テラスが南面に延び、大開口を介して室内外が連続。建坪約30坪の家とは思えないほどのボリュームが感じられ、「コンパクトにまとめつつ広く見せる」との意図はまたまた大成功です。さらにテラスの向こうには錦鯉が泳ぐ池があり、ここが密集地であったことを忘れてしまうほど。
 6年前、家づくりの話が持ち上がった頃のこの場所は、何もない更地の状態でした。かつてはご主人の祖父母宅が建っていましたが、当時の面影を残すものは、敷地の半分以上を占める池の跡のみ。そのためWさんは「せっかくの機会だから池を復活させ、すぐ隣にある実家とのつながりも意識した家にしよう」と構想を抱き、「上の子が小学校に上がるまでには」とのめどを立てて情報収集を始めました。
 完成見学会にも足しげく通い、最終的に選んだ建築会社は「私たちが求めていた通りの清潔感あるシンプルなデザインと、コストバランスの良さ」が最大の決め手。スタッフの誠実な対応ぶりや、3D画像を駆使した分かりやすいプラン説明にも好感を覚えました。


大開口とテラスから せせらぐ池を望む家

より使いやすく、より広く見せるための工夫が満載

 横長の家の形も、南面に大きくテラスを設けた1、2階のレイアウトも、「池を生かす」ことを大前提にプランニングされたもの。「おそらく周囲の建物は、祖父母宅が建った後につくられていったのでしょうね。これだけの密集地にもかかわらず、これだけ大きく開いてもプライバシーを気にしなくて済むのは好都合でした」とご主人。ただし北西側には一部、背の高いアパートが境界近くに建っているため、2階西端の屋外には西日対策を兼ねて、コート(中庭)的な多目的スペースを配置しました。


大開口とテラスから せせらぐ池を望む家

 家の中をより使いやすく、より広く見せるための工夫も随所に散見されます。例えばリビングの入り口近くにある、子どもたちの勉強場所兼用のワークスペースは、金具が露出しないように配慮しながらカウンターを造作。同じように上下階を結ぶ階段も、ステップの間から視線が抜ける片持ちタイプを採用したため、リビング中央にあっても圧迫感がありません。またキッチンのすぐ奥にはゆったりと水回りをまとめたことで、家事が効率よくスムーズにこなせます。
 1階がLDKを中心にした家族団らんの場であるのに対し、2階はプライベートな個室群。主寝室、可変式の子ども室の他に、「水槽が趣味」であるご主人の専用ルームを設けました。将来の大型水槽の設置に備え、床の補強工事も済ませています。
 池の再生工事は住宅本体の完成後に住みながら着手し、7月にいよいよ注水スタート。池を取り囲む庭の木々や石も一緒に整備し、今では実家のご両親にとって絶好の散歩コースになっているそうです。
「水のせせらぎを感じられる暮らしは最高ですね。池を眺めながらテラスでバーベキューをしたり、キャンプ気分でテントを張ったり、これから存分に楽しむつもりです」とご夫妻。かつての潤いを取り戻したこの土地で、潤いある新たな家族の歴史が始まっています。


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