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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

こんな家に住みたい

住宅が密集する 狭小地の個性を生かした 家族6人の3階建てマイホーム

住宅が密集する 狭小地の個性を生かした 家族6人の3階建てマイホーム

DATA
所在地:名護市
設計: アイムホームデザイン(担当/仲順裕二)
敷地面積:86.23㎡(約26.08坪)
建築面積:51.14㎡(約15.46坪)
延床面積:137.91㎡(約41.71坪)
用途地域:近隣商業地域・第一種住居地域
構造:鉄筋コンクリート造
完成時期:2020年9月
建築: 株式会社アイムホーム(担当/渡具知武章)
電気: 株式会社松電
水道:株式会社松電
キッチン:TOTO株式会社

緑豊かな山麓と青い空や海も、わが家から眺める風景に。
敷地26坪で繰り広げられる豊かな日々。

※週刊かふう2022年1月3日号に掲載された内容です。

住宅が密集する 狭小地の個性を生かした 家族6人の3階建てマイホーム

個性を感じる家づくりに共感できた見学会

 住まいづくりに取りかかったSさんたちは、身内から教えてもらった株式会社アイムホームの完成見学会を訪れること数回。
「2〜3軒を拝見しましたが、それぞれタイプの異なるすてきな仕上がりで、そこに住まう家族の希望やライフスタイルをしっかりと反映してくれる会社だと思いました」と、奥さまが当時の印象を話してくれました。

 Sさん邸の敷地は住宅密集地の中にある約26坪。6人家族のそれぞれに満足できる広さを確保できるかが住まいづくりのキーポイントでした。その課題は3階建てというプランでクリアすることができました。
 1階は広い玄関前ポーチと三和土(たたき)、主にご主人と長男が趣味にいそしむ音楽室、シャワールーム付きという外国スタイルの主寝室、トイレをレイアウトしています。美しいブルーの壁色を選んだウォークインクローゼットは、衣替え要らずの広さを配分しました。
「ウォークインクローゼットの中には、私の趣味で海外から取り寄せた雑貨類も数多くしまっています」と笑顔になる奥さま。中に置いたチェストは既製品ですが、その引き出しのハンドルはお気に入りに交換するなど、自分たちらしさを添える暮らしを楽しんでいるそうです。
「将来は、集めた雑貨でお店を開きたいと思っているんですよ」

住宅が密集する 狭小地の個性を生かした 家族6人の3階建てマイホーム

キッチンとリビングが家族の笑顔を広げる

 住まいづくりをアイムホームに依頼する決め手となったのが、同社の完成見学会で気に入った横幅2メートル70センチメートルのペニンシュラ・キッチンだったそうです。
「夫婦ともお料理が大好きなので、食器洗い乾燥機がビルトインされたフルフラット・キッチンにワクワクしました」

 ファーストプランではトイレが予定されていた位置に、奥さまたっての希望でパントリーを設けました。袖壁がリビングからの視線を遮り、ゴミ箱などを上手に目隠ししています。
 お料理しながらリビングにいる子どもたちの様子を見守ることはもとより、3階で過ごす子どもたちの気配も感じとることができます。リビングと一体感のあるベランダ越しに空が紅色に染まる夕景を眺めるときが、幸福を感じるひととき。
「特に3番目と4番目の子は、ベランダに取り付けたハンモックチェアがお気に入り。平日は宿題が終わると乗って、休日も何かというと楽しそうに乗っています」

住宅が密集する 狭小地の個性を生かした 家族6人の3階建てマイホーム

3階は子どもたち専用、引き戸や家具で広さ調整

 3階は小さい個室と広めの個室の間を引き戸で区切り、トイレも設けました。
「上の2人は、広めのスペースを収納家具で二つに分けています。下の子たちはまだ幼いので小さい方のスペースを一緒に使えるよう配分しました」
 それぞれ好きなフィギュアをディスプレーしたり、お気に入りアーティストのポスターを飾るなどパーソナルスペースに個性を発揮しています。ロック好きな長男が照れながらも「この家は居心地が良いです」と感想を教えてくれました。

 奥さまは「実は私たち夫婦のお気に入りは、屋上にあります」とほほ笑みます。屋上に出ると、街並みを包むように広がる大空と遠くに見える海。後を振り返るとジンガムイと呼ばれる、豊かな緑をたたえた稜線が眺められます。
「桜の季節になるとジンガムイにもカンヒザクラのピンク色が加わって、とても素晴らしい眺めです」とSさん。
 恵まれた自然環境の中、家族の幸せが詰まったスイートホームの屋上で飲むビールが最高においしいのだそうです。

写真ギャラリー

設計・施工会社

北谷町桑江251-2

住宅が密集する 狭小地の個性を生かした 家族6人の3階建てマイホーム

そこに住まう家族それぞれの理想をより高みへとチーム力で導く

写真左から、株式会社アイムホーム 松田和歌奈さん(インテリアコーディネーター)、仲順裕二さん(一級建築士)、バクシ瑠加さん(宅地建物取引士・相続診断士)

 Sさん家族が複数回も足を運んだという株式会社アイムホームの完成見学会。
「完成見学会でご覧になったペニンシュラタイプの対面式フラットキッチンを奥さまが特に気に入ってくださり、それをきっかけにSさん邸を設計・建築する運びとなりました」と説明するのは、同社で住宅アドバイザーを担当しているバクシ瑠加さん。営業という立場から、設計士の仲順裕二さんと共にヒアリングを行い、Sさんのイメージを共有していったそうです。
「間口が7メートル、26坪という敷地の個性を最大限に生かしながら、ファーストプランではSさんの希望をすべて詰め込んで設計したのですが」と話す仲順さんの言葉を引き継いで、インテリアコーディネーターの松田和歌奈さんとバクシさんは「アイデアを盛り込みすぎて予算オーバーとなったため、Sさんたちの希望を優先しつつも広さや各部の仕様・設備などを調整する方向で、最終的なプランへと落ち着きました」と当時を振り返ります。

 仲順さんがSさん邸で特に心をくばった点は「各室の収納スペースを重視しすぎると部屋の広さを確保するのが難しくなる」ということでした。そこで、無駄のない動線を実現するため階段の位置に配慮しながら、一般的にいう収納スペースは階段下を活用した、生活用品のストックを収めている納戸のみ。ほかには主寝室の横に設けたウォークインクローゼットや、2階に予定していたトイレをパントリーに変更するなど、独立した収納空間を提案しました。また大型収納を備えたシステムキッチンや、その背面のカップボードなども、2階をすっきりと見せる一役を果たします。
 3階は子どもたちのスペースに特化していますが、家族の将来を見据えて柔軟に可変できるよう工夫したとのこと。
「2階では奥さまの家事動線を考え、ランドリースペースを含めたサニタリーとキッチンを並べて配置。リビングからベランダへと広がる開放感も創造しています」と仲順さんは設計ポイントを話してくれました。
「各階のテーマに沿ってフロア材を変えたことも、Sさん邸の特長です」と松田さん。主寝室や音楽室など大人のための空間を集約した1階は濃い色の床材でシックにまとめ、家族が集う2階は居心地の良さを演出するよう床材のグレードをアップしています。子どものための3階は明るい配色を心がけました。

 スタッフ一人ひとりが培ってきた住まいに関する専門知識と経験を掛け合わせ、クライアントの夢や理想に豊かな居住性を創り出すアイムホーム。チームで取り組むアドバンテージがひときわ光る企業です。

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