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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

こんな家に住みたい

自然素材の力が生きる。清涼感あふれる健やかな家

自然素材の力が生きる。清涼感あふれる健やかな家

DATA
設 計: リード・アーキテクト株式会社
     (担当/上羽和正)
敷地面積: 186.99㎡(約56.5坪)
建築面積: 100.80㎡(約30.4坪)
延床面積: 232.01㎡(約70.1坪)
用途地域: 第一種住居専用地域、
      第一種中高層住居専用地域
構  造: 木造(在来軸組工法)
完成時期: 2021年8月
建 築: リード・アーキテクト株式会社
     (担当/小野)
電  気: よしでん(担当/吉井)
水  道: カンコウ設備 (担当/田中)
キッチン: TOTO株式会社(担当/高野)
外  構: 株式会社ペースクリエート
     (担当/土器屋)

家族の健康を思い、「0(ゼロ)宣言の家」で築いた3階建て二世帯住宅。
丸ごと自然素材の一つ屋根の下、完全分離で互いに気兼ねなく、のびのびと毎日を楽しんでいます。

週刊かふう2022年9月2日号に掲載された内容です。

自然素材の力が生きる。清涼感あふれる健やかな家

自然素材の気持ちよさとモダンデザインが一つに

 真っ白な外装に玄関扉が並んで二つ。「向こうは主人の両親側の玄関で、うちはこちらから」と笑顔で出迎えてくれた奥さまが扉を開けると、木肌が美しい立派な玄関収納が現れ、ホールの目隠しの奥に階段が。
 昨年夏に完成したSさんの家は二世帯住宅で、1階が親世帯、2階3階が子世帯の完全分離型です。    

 踏み心地のいい木の階段を上るとまず正面に手洗い場。「コロナ禍を意識をしたわけではないですが、結果的にすごく役立っています」と奥さま。小学生のお子さん2人も、外から帰ってきたら“すぐに手洗い”が習慣となり、時節柄、ゲストにも喜ばれているといいます。

 LDKの入り口は、しゃれた垂れ壁のアーチが目印。瞬時に開放感あふれる大空間へと引き込まれていきます。
 吹き抜けにはダイナミックに構造材の梁と火打材を見せ、キリッとした印象。住まいを取り囲む真っ白な漆喰とともに、モダンな雰囲気を醸し出しています。その真下にあたるリビングにはテーブルもソファもなく、一面天然木のフロアが広がり、高窓から差し込む陽光は約20.5帖のLDK全体に拡散。まさに木と光の広場を思わせ、たちまちリラックスへと誘われます。

 空気もさらりとして気持ちよく、深呼吸したくなるすがすがしさ。「ここだけでなく家の中どこにいても、それこそトイレやウォークインクローゼットの中まで湿っぽさはゼロ。爽やかなんです」と奥さまが説明。「うちは、無垢材と漆材で作られていて、その良さは十分に理解していましたが、想像以上の気持ちよさです」と明るく話します。

自然素材の力が生きる。清涼感あふれる健やかな家

長い目で見て決めたゼロ宣言の家。間取りにも工夫

 新築以前は別の地域に住んでいたSさんご夫婦。結婚当初からマイホームのための土地探しを行っている中、ご主人のご両親との二世帯住宅プランへと計画変更。初めはコンクリート造を予定していたそうですが、身内の方から健康住宅として科学的根拠も公開されている「ゼロ宣言の家」の話を聞き、「親、子ども、みんなの家になるのだから少しでも参考になれば」と、京都にあるモデルルームを訪問。木肌に触れ、空気を体感し、家が心身に与える影響などを詳しく見聞した上で決意に至り、県内で扱う建築事務所に依頼しました。

 設計上の大きな課題は1階の親世帯に階上の生活音が邪魔にならないこと。つまり、間取りの精査。Sさん夫婦は当時を振り返り「2世帯それぞれの居住性を考えながら課題解決のために、設計士さんやプランナーさんがすごく考えてくれました。両親も満足しています」。

 2階部の設計はキッチンを中心にした展開で、回遊できるようにアイランドスタイルで配置。一方は洗面室と浴室へ、一方は主寝室へと短い動線でつながります。また、キッチン横にはスタディーコーナーが設けられ、料理しながらでも宿題をみることができます。

 主寝室は約10帖で、うち約3帖がご主人の書斎。仕切りの漆喰壁は下部が空いており、エアコンの冷気が流れるように工夫されています。3階には子ども室2部屋とトイレ、納戸があり、「BBQするのが夢だった」と言う奥さまの要望をかなえた広いテラスも。収納プランはウォークインクローゼットをはじめいずれも大容量で、「一切を収められるのですごく便利」と、ライフスタイルに合った住みよさも垣間見られました。

自然素材の力が生きる。清涼感あふれる健やかな家

毎日、よく眠り、よく楽しむ暮らしへ

 Sさんの家はどこにいても温度差を感じません。聞くと「空気に一定の流れをつくるシステム、エアパスが効いていると思います。また、真夏でもリビングのエアコン1台で、しかも27.5℃設定で家中涼しく快適です」と説明されました。加えて、「本当に健康にいい家だと思うのは、寝つきがよくなったこと」とも。「特に和室は無農薬のイグサを使用した畳のためとてもリラックスでき、仮眠のつもりで横になっても朝まで寝てしまうので、主人は『悪魔の部屋』と呼んでいます」と笑う奥さま。さらに「全てが自然素材でできているので静電気が起こらないため、ホコリが出づらく、こまめな清掃が苦手な私にぴったりの家です」と満面の笑みをみせてくれました。

写真ギャラリー

自然素材の力が生きる。清涼感あふれる健やかな家

厳選した自然素材で造る本物の健康住宅を自由設計で。
沖縄の自然環境に合った真の住みよさも同時に実現。

目に見えない箇所まで徹底して健康に配慮した「0(ゼロ)宣言の家」をライフスタイルに合わせてより住みやすく。
高温多湿の沖縄で末長く快適に暮らせる家としても普及に努める。

二級建築士・プランナー/小野章子さん(リード・アーキテクト株式会社)

「0(ゼロ)宣言の家」は住医学研究会が推奨する本物の健康住宅で、シックハウス症候群の原因となる材料や長持ちしない材料は一切使わず、可能な限り自然素材を用いることを徹底しています。
  
 内壁の漆喰は天然素材100%のスペイン漆喰で、調湿に優れ、カビやダニの発生を防ぎ、自浄作用、脱臭効果もあります。外壁は遮熱性に優れた塗り壁材で、サイディング外壁と違ってコーキング目地がないのでメンテナンスも不要です。木材は杉・ヒノキ・松・パインなどの無垢材を使用。木は心身に良い影響を与える働きが高く、耐久性にも富み、長寿の家づくりにおいても秀逸の素材です。

 もう一つ大きな特徴は、前述の内壁漆喰と外壁塗り壁材を含む安全性の高い材料だけで構成された4層のクアトロ断熱とLow-e複層ガラスの組み合わせ。これらはすべて標準仕様の一つで、相乗効果により、1年を通して快適な室内温度と環境が保(たも)てるよう施工されています。そのうえでSさん宅では、要所にエアパスファンを設置して非空調ゾーンの空調をアシスト。家中の温度がより均一に保たれています。

 間取りは、Sさん夫婦とご両親のライフスタイルや要望、日常の暮らし方をうかがいながら、1階に住む親御さんに生活音が影響しないようプランを練りました。日当たりや間口の確保など制限がある中でのことなので容易ではありませんでしたが、実際に住まわれてどちらからも快適であるとおっしゃっていただけたことは嬉しく、有り難く思っています。

 2階3階の間取りは、廊下を少なくして動線の効率化を図るとともに、キッチンを住まいの中心に配置してコミュニケーションの拠点に。そばに配置したスタディーコーナーで宿題や家庭学習するお子さんたちともスムーズにやりとりできます。造作も全て無垢材を使用しており、家にある棚は全て可動式なので好きに高さを調整できます。

 弊社は京都に本社があり、2018年に沖縄営業所を開設。1年を通して暑い日が多く湿度も高い沖縄にこそ「ゼロ宣言の家」が適していると考えます。沖縄の方に、より健やかに暮らしていただきたいと強い思いをもって普及に努めています。自由設計の注文住宅なのでご希望とご予算に応じさまざまなご提案をいたします。3代住める長持ちする家、健康に良い家をお考えの方は、リード・アーキテクト沖縄営業所までお気軽にお問い合わせください。

 合わせて、9月10日・11日に糸満市にて完成見学会を行いますので、この機会にぜひご自身でご体感いただくことをお勧めいたします。

設計・施工会社

リード・アーキテクト株式会社

TEL:098-894-8027http://www.lead-a.co.jp/

TEL:098-894-8027http://www.lead-a.co.jp/

那覇市おもろまち4-7-2 アーベイン21 1F

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