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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

こんな家に住みたい

おおらかで上質なリゾートハウスに マイホームの理想を体感する

おおらかで上質なリゾートハウスに マイホームの理想を体感する

DATA
設  計: アイムホームデザイン
     (担当/仲順裕二)
敷地面積: 624.24㎡(約98.08坪)
建築面積: 184.29㎡(約55.74坪)
延床面積: 175.92㎡(約53.21坪)
用途地域: 未指定
構  造: 鉄筋コンクリート造
完成時期: 2023年9月
施  工: 株式会社 アイムホーム
電  気: 合同会社 オールシステム
水  道: 平良設備
キッチン: LIXIL

Cool & Comfortable ホテルライクな暮らし #10
恩納村真栄田「Luxury Villa Maeda」

沖縄屈指のリゾートエリアに誕生した「Luxury Villa Maeda」は感性もサイズ感も欧米スタイルを取り入れた民泊施設。
豊かな開放感に満たされる贅沢な時間にくつろぎながら、住まいの夢を思い描くにふさわしい場所が、ここにあります。

週刊かふう2024年1月5日号に掲載された内容です。

おおらかで上質なリゾートハウスに マイホームの理想を体感する

海外リゾートを思わせる豊かな眺望と開放感に

 青空と緑濃い景色が広がる恩納村真栄田のリゾートエリア。遠くに海を眺める小高い「山」の中腹に建つ「Luxury Villa Maeda(ラグジュアリー・ヴィラ・マエダ)」は、海外からのゲストにも満足してもらえるよう格調高く仕上げた戸建ての民泊施設です。

 施設オーナーのBさんは3年前に株式会社アイムホームへ自邸の設計・建築を依頼し、その出来栄えに大満足。『週刊かふう』(令和4年12月16日発行号)や『沖縄の家MORE』(2023年3月1日発行)でも紹介され、多くの読者の関心を引きました。

 自邸を構えるにあたって広い敷地を確保しており、隣接する位置に民泊施設を建設することになったとき、迷うことなく同じスタッフにプランニング・設計・施工をお願いすることにしたそうです。
 海外出身のご主人の国で暮らした経験を持つ一家は、生活様式がヨーロッパ・スタイル。背の高いご主人はゆとりあるサイズ感やリゾートに求められる広さ・空間がまとう高級感とは何かについて造詣が深く、Bさんもオリジナルのスーベニール(土産品)をプロデュースするなどクリエーティブな感性にあふれて、ともに〝豊かな暮らし心地〟を演出する才能に長けています。

おおらかで上質なリゾートハウスに マイホームの理想を体感する

海の景色を楽しむ部屋、緑の植栽に臨む部屋

 夕景が美しい東シナ海へ向けたファサードは、中央に配置した階段がアプローチとなり、傾斜地に建つ特質を優雅な動線へと変えて玄関へエスコートします。
 その左手は外国製の大型ジェットバスやBBQセットを完備したラグジュアリー感漂うデッキテラス、右手はミニテラス付きの主寝室です。主寝室は独立性を高めて専用シャワールームと洗面所、トイレも室内に用意し、ウォークインクローゼットと併せて身支度がここで完了できる、ホテルのような空間計画が考えられています。

「リビングから続くデッキテラスと主寝室のミニテラスは、海の眺望を楽しめるようレイアウトしています」とBさん。
 廊下を挟んだ向かいの2室はBさん宅のインフィニティプールに面し、亜熱帯の植栽が茂る借景を楽しめる位置にあります。

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広さと高さのゆとりが豊かさを演出する

「自宅に続いて2軒目。私たちが求める『シンプル・上質感・開放感・ボリューム感』という好みはしっかり共有していただいているので、あまり注文をつけずに完成しました」と話すBさんですが、内装は黒・白・グレーを基調としたモノトーンを希望しました。またファーストプランでは収納スペースだった場所をオシャレなカウンターバーへ変更してもらい、ワンランク上の気分をさらに盛り立てます。

 一通りの食器が用意されている対面式キッチンは半独立型で、その奥に洗濯から乾燥、アイロンがけなどの家事ができるランドリールームを広めに取りました。キッチン裏手は二つの洗面ボウルが並ぶホテル仕様の洗面所。そして大型浴槽と二つのシャワーを設置したバスルームへと続き、ここでもシックな配色がハイクラスな落ち着きを演出しています。

 ご主人の希望で「外国人の『和』への憧れ」を実現したダイニング横の畳間は、仕切り戸の開閉によって空間アレンジが可能。「どこにいても家全体を見渡せる」と笑顔で案内してくれたLDは、一段と広さを感じる空間へ。大人数でくつろげるL字型ソファは、シングルのベッドマットを収納しています。

 80インチの大型テレビをかけた壁の色は黒を選択していますが、その他の壁や床に白や淡いグレーを配色し、ハイサイドライトからたっぷりと降り注ぐ陽光、3・7メートルもある天井高などがもたらす効果により、全体として落ち着きと開放感を兼ね備えた空間へ仕上がっています。

「準備が整い次第、ブッキングドットコムなどの民泊予約サイトで受け付けます。近くの『青の洞窟』などのレジャースポットで楽しめるようSUPボードなども用意していますので、海外リゾート気分を味わってください」とアピールするBさん。
 家族でのんびりと過ごしたり、大人数でリゾートパーティーを楽しんだりしながら、上質な空間計画に学ぶ絶好の機会となりそうです。

写真ギャラリー

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海外基準のヴィラを目指したホテルライクのお手本リゾート

株式会社 アイムホーム
三家本真大 代表取締役社長(中央)
設計部長:仲順裕二さん(右)
インテリアコーディネーター・IC企画課課長:松田和歌奈さん(左)

 ヨーロッパナイズされたBさん一家の自邸やBさんが運営する民泊施設『Luxury Villa Maeda』を設計した仲順裕二さんは、「海外で暮らした経験を持つオーナー一家の趣向を反映し、ゆとりたっぷりのサイズ感や洗練された空間演出に注力した」と当時を振り返ります。
 Bさんは「私たちの好みは把握してもらっているし、アイムホームさんの実力は自邸で確証しているので、民泊施設に関してはほぼお任せでした」と回想しますが、プランや設計に携わったアイムホームのスタッフからは「細部に至るまで、洗練されたリゾート感を際立たせるオーナーのこだわりともてなしの心が込められている」との声が聞かれました。

 まずはリゾートハウスとしての眺望の素晴らしさを引き出しつつ、後方に建つオーナー邸からの景観を損ねない躯体の高さ設定に苦心したと言います。また予算を抑えるため、傾斜地に必要な擁壁を建物と一体にするなどの工夫もほどこしました。

 部屋やリビング・ダイニングの広さ・高さ、廊下の幅など、あらゆる空間において「ヨーロッパなどから訪れる身長の高いゲストにも、ゆとりを感じてもらえるサイズ感」を共有するまでが、またひと苦労。
「結果的にドアの幅は90センチに決まりましたが、既製品の最大が87センチなので、特注することになりました」
 このような〝数センチのこだわり〟はもとより、「玄関へ続く階段の幅や勾配具合が、ゆとり感を左右する」など目的や効果をしっかり計算した空間使い、上質感をさりげなく伝えるフォーカルポイント、予算を抑えつつオシャレに仕上げられる建材や照明の選び方、単に広いだけでは間延びしがちな空間を表情豊かに演出する色彩計画など、実際にステイを楽しみながら自宅を建てる際に参考にしたいポイントが満載です。

 インテリアコーディネーターの松田和歌奈さんは「バーコーナーの棚に仕込んだ間接照明はテープライトを選択し、仕上がりの美しさやコスト面を考慮した施工法にしていますが、密な打ち合わせをしてこその成果です」と、プランニング時のコミュニケーションの大切さを強調しました。

 開放感いっぱいの眺望や半戸外のくつろぎを楽しめるデッキテラス、視界が伸びやかに広がるLDK、クールな印象に仕上げたオシャレなバーなど、集いがテーマとなるパブリックスペースは優雅さに彩られた空間。プライベートスペースは、専用シャワーブースなどを備えた主寝室や緑豊かな借景を楽しめる個室を配置し、静けさを享受できる環境を創造しています。

設計・施工会社

北谷町桑江251-2

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