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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

こんな家に住みたい

3世代のにぎわいある集いも、ゆとりの開放感で迎える大邸宅

3世代のにぎわいある集いも、ゆとりの開放感で迎える大邸宅

DATA
設  計: Style Create
     一級建築士事務所
     (担当/江口大敬)
敷地面積: 499.38㎡(約151.1坪)
建築面積: 202.34㎡(約61.2坪)
延床面積: 290.05㎡(約87.74坪)
用途地域: 第一種低層住居専用地域
構  造: 鉄筋コンクリート造
完成時期: 2023年10月
施  工: 有限会社 秀林組
     (担当/大城生)
電  気: 和電設(担当/志喜屋)
水  道: ワタル設備(担当/宮里)
キッチン: パナソニック(担当/山城)

Mさん夫妻にとって4軒目の住まいは、孫まで含めた3世代・19人が一堂に集える広い家。
一人ひとりの快適さと大人数の楽しさを大切にしました。

週刊かふう2024年1月12日号に掲載された内容です。

3世代のにぎわいある集いも、ゆとりの開放感で迎える大邸宅

日常の暮らしと休日のにぎわいを

 約500平方もの広い敷地に佇む、重厚感あふれる鉄筋コンクリート造の2階建て。
「建築中は通りすがりの方から『ホテルができるの? レストラン?』と尋ねられた」と笑うMさんはガーデニングが趣味。モダンな新居の花壇や庭づくりに精を出すおかげで、ますますオシャレな施設を思わせる外観へ仕上がっています。

 普段は大人3人が暮らす静かな邸宅も、休日には独立した娘さんたち3家族が遊びに訪れ、総勢19名がにぎわうファミリーパーティーの場へ。
「私たち夫婦にとって『終の棲家』となるこの家には、これまで住んできた3軒の家から経験したり感じたりしてきたことを盛り込みました」と、新築にあたって取捨選択したポイントを振り返る奥さま。
 持ち物が増えて旧宅が手狭になってきたこと、また娘さんたち家族を含めたファミリーの人数が増えたことから「広さ」を第一に、仕切りなどを極力少なくした「開放感」を希望しました。

3世代のにぎわいある集いも、ゆとりの開放感で迎える大邸宅

視界の広がりを求めて柱を建物の外へ配置

 建物はL字型。その長辺・1階部分に「区切りのないLDK」を中心としたパブリックエリアを配置しています。庭へ臨む壁一面にピクチャーウインドーを採用し、もう一方の壁のハイサイドライトや2階天井まで吹き抜ける大空間と相まって、視界が伸びやかに広がる開放感で満たされています。
 これは柱や壁で空間を仕切ることがないようにと依頼し、LDK内に柱が飛び出ないよう設計変更した成果でもあります。
「いったんはペンディングした時期もありましたが、結果的に満足のいく仕上がりになりました」と話す奥さまは「キッチンには特に関心があり、こちらの家づくりに取りかかる前から住宅設備メーカーのショールームにしばしば通っていました」と家づくりへの想いを語ります。

 電子レンジやコーヒーメーカーなどの調理家電もすべて収められる壁面収納システムは、空間をすっきりと整えておけるメリットがあります。さらに収納扉を閉めたまま水蒸気を気にせず炊飯器でご飯が炊けたり、ナノイー効果でカボチャやパパイアなどの野菜類を長持ちさせる最新機能が付いた保管庫があるなど、自慢の壁面収納システムをセレクトしました。
 アイランドと壁付きを組み合わせたⅡ型キッチンは、みんなで料理できる広さと機能性を考えて選択しました。またパントリーとの間に奥さま専用のカウンター付きワークスペースを設け、レシピを検索したり前面の壁にメモをマグネットで留めたりと、便利に活用できそうです。

 Mさんの希望で2階へ上がる階段下に床の間をしつらえ、趣味としている三線や海岸に流れ着いていた流木などで、その場を格調高く演出。フロアに段差がないようはめ込みにした畳や和テイストのガーデニングを楽しめる地窓が、和風モダンの粋な趣を漂わせています。

3世代のにぎわいある集いも、ゆとりの開放感で迎える大邸宅

たっぷりの収納力が快適さのベースに

 主寝室と回遊動線で行き来できる大型クローゼットやランドリールーム、大型のシューズクロークにパントリー、オープンに仕上げた2階・プレイルームの壁収納、大人数の寝具を収められる2階の収納スペースなど、Mさんのお住まいには驚くほどの収納スペースが用意されています。「区切りのない空間計画」に加えて、大容量の収納力で視界に雑多な物を置かない心づかいが、真の開放感を支えているように思いました。

 一人ひとりの日常の快適さやくつろぎはもちろん、ファミリーが大集合したときの利便性と楽しさを兼ね備えた大邸宅。Mさん夫妻がかなえたのは、心温まる人生の実りの場ではないでしょうか。

写真ギャラリー

3世代のにぎわいある集いも、ゆとりの開放感で迎える大邸宅

会話の中からニーズを読み取り、喜ばれる提案を心がける

Style Create 一級建築士事務所
左:常務取締役 上江洲 峰子さん 右:建築士 江口大敬さん

 今回紹介するMさんは、ご夫婦と成人した息子さんの3人住まい。しかし、週末や休日ともなると嫁いだ娘さんたちが家族全員で来訪し、総勢19名もの大所帯となります。
「Mさん夫妻のご希望は『孫10人が泊まりに来られる、ゆとりの広さ』でした」と話すのは、スタイルクリエイトで企画部部長を務める上江洲峰子さんです。

 また「空間を区切ることはお好きではない」というヒアリング結果をもとに、柱や仕切り壁を美しくデザインに取り入れていたファーストプランを練り直し、LDKでは柱を見せない(室内から外側へ変更)設計や構造計算のブラッシュアップを加えました。その結果、31帖という大空間が生まれています。

「Mさまにとって4軒目の家となるので、奥さまのキッチンに関する情報がとても豊富。そのほかにも会話を重ねる中から潜在的ニーズを感じ取り、Mさまの暮らし心地を高めるさまざまな提案をしました」と上江洲さん。 

 例えば、帽子好きなMさんのためにシューズクロークに設けた帽子掛け、ウォークインクローゼットの一角には奥さまがたくさんお持ちの着物とその小物類を収めるための造作たんす、2階に部屋がある息子さんの洗濯物を1階の洗面所へ落とせる衣類シュート口などがそれにあたります。

 高い吹き抜けに映えるペンダントタイプのオシャレな照明器具や、階段途中にディスプレー用の照明器具を置けるように設置されたコンセント、LDKには天井にビルトインしたインテリアに調和する天井カセット空調機などが、暮らしに華やぎを添えるスタイルクリエイトからの提案です。 
「2階にも、お孫さんたちが泊まる際に便利で家事ラクなアイデアを満載しています」
 ゲームをしたり寝間に活用できるプレイルームはTVのほか冷蔵庫を置くことを想定、水栓やシンクを備えた2階テラスとひと連なりの空間としてBBQなどが楽しめます。大人数の寝具をしまえる収納部屋には水捨ての手間が要らない除湿乾燥機を設置、洗面所には大人数でもスムーズに身支度できるよう横幅いっぱいのミラーや洗面ボウルを2つ用意しました。

 上江洲さんは「当社からのご提案にご賛同いただき、実際に取り入れてくださったことが私たちの喜びとなり、楽しく仕事ができました」と、充実した笑顔を見せてくれました。


設計・施工会社

Style Create 一級建築士事務所/有限会社 秀林組

TEL:098-934-7338https://www.stylecreate.net

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沖縄市美原1-5-23 2F

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