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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

こんな家に住みたい

ホテルライクな暮らしを 安心安全の機能性が支える

ホテルライクな暮らしを 安心安全の機能性が支える

DATA
設  計: 株式会社りーふ 
     (担当/大木聡)
敷地面積: 457.33㎡(約138.34坪)
建築面積: 169.39㎡(約 51.24坪)
延床面積: 164.84㎡(約49.86坪)
用途地域: 第1種低層住居専用地域
構  造: 壁式鉄筋コンクリート造
完成時期: 2024年7月
建  築: 株式会社りーふデザイン
     (担当/國吉将司)
電  気: 野原電気空調
     (担当/野原光夫)
水  道: システム企画 有限会社
     (担当/宮良高嗣)
キッチン: タカラスタンダード
     (担当/宮城太一)
大  工: 鳥越内装(担当/鳥越拓人)

広い敷地を贅沢に使った大胆なレイアウトと、「別荘感覚」のくつろぎとのびやかな開放感。

週刊かふう2024年9月20日号に掲載された内容です。

ホテルライクな暮らしを 安心安全の機能性が支える

家族の未来を考えて、時を経ても満足の家へ

 静かな住宅街に完成したスタイリッシュな住まい。Nさんの大叔父さまの屋敷跡にマイホームを建てて入居したのは、まだ数カ月前のことです。
 奥さまは「洗練されたリゾートホテルのステイを楽しむことが好きで、わが家でもそんな風に過ごせたら」と説明してくれました。
「この新しさと別荘のような仕上がりにまだ慣れていなくて、『傷つけないように、汚さないように』と気を使っています」と笑顔で話すNさん。

 2台のマイカーを駐車できるビルトインガレージはNさんの夢をかなえたものですが、さらに12台は駐車できそうなコンクリートを張ったスペースも確保しています。
「将来、仏壇を持ったときの来客時に備えています」とNさん。さらに「家の前の道路幅が狭いので、テラス側の擁壁は敷地の境界線から少しセットバックして、歩行者が車をよけられるスペースを空けました」と地域に寄せる想いも話してくれました。

 引っ越し前も近くに住んでいたNさん一家は、この場所の特徴をよくご存じです。大雨になると浸水の心配があるため土地の高さを約1メートル上げ、外の駐車スペースは道路へ向かって傾斜し、排水に考慮しています。またこれまでの経験から、台風などによる停電に備えた防災システムを採用しました。
 楽しく過ごす平常時はもちろん、家族のイベント、気候・気象などによる災害時まで、末長く将来を見据えた住まいづくりに感心しました。

ホテルライクな暮らしを 安心安全の機能性が支える

いくつもの回遊動線が暮らし心地をアップ

 玄関に入るとマルチウェイの動線が広がります。ガレージと建物内部で行き来できるドア。靴を収納してそのまま廊下へ抜けるウォークスルーのシューズクローク、左手の吉村障子を開くと仏壇のある和室へ直接上がれる動線、そしてニッチにしつらえたギャラリーの前を通ってLDKへアクセスできる廊下への動線と、多彩な暮らしのシーンを想定したアイデアがほどこされています。

「来客はリビングを介せず和室へお通しできます」との言葉に続けて「お年寄りには腰掛けられる方がラクだと思い、壁際に収納スペースを兼ねたベンチを設置しています」と説明してくれました。座面に採用した琉球ビーグは名産地・うるま市照間のものを用いています。
「私はこの和室で朝のルーティンのヨガをしています」と奥さま。畳の香りでフレッシュな毎日を迎えられそうです。

 家事ラクな動線としてキッチンとリビングを直接結ぶルートのほか、キッチン奥からランドリーコーナーやバスルームなどの水回りをぐるりと配置したプライバシーエリアのルートもあります。
「洗濯機が仕切りのない廊下沿いにあり、乾燥も室内干しで対応。乾いたらそのままファミリークローゼットへ直行で移動できます」

ホテルライクな暮らしを 安心安全の機能性が支える

リビングをメインに家族が団らんする間取り

「リビングに家族が集まる住まいにしたい」と、リビング回りに各部屋を配置しました。高級感を醸し出す大判タイルを貼った壁を背景に置いたテレビ。その前には、プロジェクター用スクリーンを取り付けるためのスペースも用意しています。
「設置はこれからですが、映画などをみんなで鑑賞したいですね」と奥さま。リビング側のカウンターでは食事はもちろん、子どもが演奏するキーボードやPC作業のテーブルとしても活用するため、立ち上がりにコンセントを2カ所設置しています。
「子ども部屋は学習机とベッドの必要最低限な家具でシンプルに。引きこもらないようカギも取り付けていません」と奥さまとうなずき合うNさん。

 三線やギター、読書など多趣味なNさんの趣味部屋は、天井裏や床下を設けないことで遮音性を高めています。そのため音の響きが漏れにくく、また天井高が他の部屋に比べて高くなり空間を広く感じさせるという効果があります。
 奥さまは「子ども部屋や趣味部屋は、忙しい日々の中で自分の気持ちを整理する空間だと思うので」と、家族みんなの居心地のよさを大切にしていました。

写真ギャラリー

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ご家族の夢を高品質で実現しつつ土地の個性を生かし、カバーする

株式会社りーふデザイン/施工管理 國吉将司さん
(二級建築施工管理技士、第二種電気工事士)

 大叔父さまの屋敷跡に新居を建てたいと、Nさん夫妻からご相談を受けました。完成見学会で、ブラックフレームのアイアンなどを使いモダンに仕上げた当社の意匠にご共感いただいたことから、「ホテルライク」という方向性でプランを進めていくことになりました。

 大叔父さまのお住まいは大雨などの際に浸水しやすかったとのお話から、あらかじめ土地のレベルを約1メートル高くしています。そして台風などによる停電に備えて、給電システムをご提案しました。
 当社では、太陽光発電システムを設置するとZEH住宅の条件を満たす「ZEH基準」の住宅を標準仕様としています。Nさまのお住まいではビルトインガレージの壁に給電用コンセントを設置し、電気自動車盗に搭載の100V電源などから給電できるよう整えています。

 間取りとしては、将来、お仏壇をお持ちになるとのことで、駐車場の広さや位置、玄関横に配置した和室など、来客時のスムーズな導線を工夫しました。また回遊導線を巧みに組み合わせ、毎日の家事ラクをかなえたりプライバシー性の確保などを実現しています。琉球風水の考えも取り入れ、南側に玄関、西側にバスルームをはじめとする水回りをまとめるなど配慮しました。

 三線やギターの演奏が趣味のNさんの個室は遮音性に気を配りました。音は空気の振動によって伝わるので、趣味部屋の天井裏や床下に空間ができないよう躯体へ天井材や床材を直貼りし、窓も極力小さくして音が漏れないよう仕上げています。

 ご家族の団らんの場となるリビングはシーリングファンと間接照明のある折り上げ天井で開放感とラグジュアリー感を高め、和室との間も仕切りは設けずに大きく広がる空間として使えるよう計画しています。床から天井まで高さがある開口部は耐久性や耐震性に優れたビル用建材を採用しており、ブラックフレームがホテルライクな仕上がりになお一層のスタイリッシュな印象を添えています。カバ桜の無垢材を貼ったフロアには、フラットなままでコンセントを使用できる床用コンセントを設置しています。

 さらに当社では健康に配慮した素材を標準仕様としており、収納スペース内側にEM珪藻土を用いて調湿・脱臭などを図り、木部はドイツ製の自然健康塗料「リボスオイル」を塗布しています。

 昨今は一般の住宅でも防災や防犯に高い関心が寄せられており、当社では防犯カメラや明暗センサーを用いた照明計画などを標準装備として採用し、安心と安全に配慮した住まいをご提案しています。

設計・施工会社

株式会社りーふ/株式会社りーふデザイン

TEL:098-988-4540https://leafreef.ti-da.net/

TEL:098-988-4540https://leafreef.ti-da.net/

宜野湾市伊佐3-9-18

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