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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

こんな家に住みたい

住みやすくてスタイリッシュ 「好き」と「大切」でできたホーム スイート ホーム

住みやすくてスタイリッシュ 「好き」と「大切」でできたホーム スイート ホーム

DATA
設計:サイアスホーム株式会社(担当/宮里)
敷地面積:266.96㎡(約80.75坪)
建築面積:121.92㎡(約36.88坪)
延床面積:115.08㎡(約34.81坪)
構造:補強コンクリートブロック造
用途地域:未指定
建築:サイアスホーム株式会社
水道:金秀工業
電気:梶原電気工事社

モダンな外観に芝生の庭、ロフトのある平屋。スタイリッシュながら家族を優しく包む、最高のホーム スイート ホーム(愛しい我が家)

※週刊かふう2021年9月3号に掲載された内容です。

住みやすくてスタイリッシュ 「好き」と「大切」でできたホーム スイート ホーム

建てるなら子どもが小さいうちに

 目標にしていた年齢より2年も早く、マイホームづくりに動き出したYさん夫婦。現在では2人目のお子さんが誕生し、家族が増えて幸せも倍増です。
 結婚以前からそれぞれに、住まいへの関心が高かったというご夫婦。ご主人が35歳になったら家づくりを考えようと話し合い、情報収集のつもりで住宅展示場や完成見学会めぐりを始めました。ところが「いろいろと見ていくうちに、すっかりその気になって」と笑うご主人。「しかも、ここぞという設計・施工会社に出会えたこともあり、一気にマイホーム購入の決心が固まりました。33歳の時でした」
 一方、奥さまも「上の子を出産して間もなかったんですが、アパート暮らしだったので夜泣きへの気遣いもあり、建てるなら子どもが小さいうちがいいよね、となって。自分たちの家でのびのびと子育てをしたい、子どもの成長にもその方がいいよねということで、計画が一気に進みました」と振り返ります。
 同時進行していた土地探しは、育児休暇中だった奥さまが主体となって担当。「『庭付き平屋』を実現できる条件で、毎日のようにネットや情報誌をチェック。授乳しながら土地探しというのが普通になっていたよね」と顔を見合わせて笑います。 
 こうして巡り会えた場所は、開放感と落ち着きが調和する平穏な住宅地。「交通の便もいいことから人気のようで、5区画のうち残り3区画になっていたので即決しました」というお二人の気持ちいいほどの決断力は、のちに“お隣さん”という新たな出会いにつながります。

住みやすくてスタイリッシュ 「好き」と「大切」でできたホーム スイート ホーム

気づきをメモして設計に生かす

 さて、Yさん宅は見どころがいっぱい。中でもキッチン上のロフトは位置もデザインも特徴的で、シンボリックな存在。「実は、平屋だけどスケルトンの階段が欲しいという僕の夢を、設計士の方がかなえてくれたカタチなんです」と、嬉しそうなご主人。また、リビングのアクセントスペースにもなっている坪庭は、奥さまの希望をもとに意匠性高く仕上げられています。他にもたくさんの希望やリクエストを「私たちが想像する以上の形でかなえてもらえました」と話し、設計を依頼するにあたってはご夫妻の理想やイメージを箇条書きでびっしりと書き込んだ「要望書」なるものを用意したそうです。
 というのもお二人はアパート暮らし時代から、実生活で気づいた便利・不便をこまめにメモにし、専門誌やネット、SNSなどで得た2次情報は吟味・整理して画像とともにストック。その収集対象は間取りから建材の種類や色、質感、暮らしのアイテム、理想的なライフスタイルなどと多岐にわたっていたと言います。「全てを実現できるわけではないけれど、悔いのないように予算の範囲でできる限りのことはしようと。有りがたいことに担当の方も親身になって、譲れるもの譲れないものを真剣に取捨選択し、この家になりました」
 Yさん宅を隅々まで拝見しながら感じた動線の滑らかさや機能的な造り、細部にまで息づくセンス、そして醸し出される居心地の良さは、ご夫婦が家づくりにかけた熱意の結晶──ひと時の来訪でしたが、考え抜かれた住みやすさと丁寧な家づくりらしい上質感がしっかりと伝わってきます。

住みやすくてスタイリッシュ 「好き」と「大切」でできたホーム スイート ホーム

自然素材で健やかに、気持ちよく

 おしゃれでスタイリッシュ。けれども気負いはなく、むしろ温もりと優しさを感じるYさん宅。その理由の一つには、天然素材を使用した「無添加住宅」であることが大きく関わっています。依頼の決め手になったのは、「モデルハウスで『よそとは空気が違う、すっとしている。さらっとしている』と鮮明に体感できたこと」と、ご夫婦で口をそろえます。その正体は内壁・外壁・天井に施工されている漆喰や、断熱材に使用されている炭化コルクの調湿性能などの働き。また「床材は天然の無垢材を標準仕様としていたので、まさに理想通りでした。室内環境も子育てに最適だし、“好き„にこだわった家なので最高です」とご夫婦で満面の笑みを見せてくれました。 
 そしてもう一つ、うれしいことが。「お隣の2軒は子どもたちが同じ年頃とあって、もうすっかりお友達に。どこかの庭でプール遊びが始まると、声かけあって自然に集まるんです」
 思い切って早めに実現させたマイホームは思い描いていた以上に、子育ての笑顔を広げてくれそうです。

写真ギャラリー

設計・施工会社

沖縄市字登川2671-1

住みやすくてスタイリッシュ 「好き」と「大切」でできたホーム スイート ホーム

無添加住宅の自然素材に、施主がこだわった「白・黒・グレー」が調和。
居心地も見た目も気持ちいい

Yさんが弊社を選んだ理由の決め手とおっしゃる”空気の気持ちよさ”を実現する「無添加住宅」とは、「世界で一番自然に近い家」をコンセプトに全国展開している注文住宅ブランドです。合成接着剤や化学建材といった体に悪いものは使わずに、漆喰や無垢材、天然石、炭化コルクの断熱材などの自然素材を中心に活用し、健やかな住環境を創出・維持します。
 また、住まいのデザインは飽きのこないシンプル&スタイリッシュをコンセプトにしており、3タイプのシリーズで展開しています。その中からベースとなるタイプを選び、お客さまの家族構成やライフスタイル、ご要望などに寄り添いながら最適なプランを作成します。今回のYさんのケースは「平屋Simple(シンプル)」がベース。デザイン性の高さに機能性を兼ね備えた”住みやすさ”で人気を博しています。
 Yさんご夫婦は、家づくりの始点となるヒアリング当初からお二人のイメージがマッチしていて、すごく楽しみながら家づくりに取り組んでいらっしゃったのが印象的でした。また、かねてから「家を建てるなら」と意識され、住まいや暮らしの中で気づいた便利さや不便さを書き溜めていたご様子で、家づくりのプロである私達も感嘆するほど、いろいろと勉強されていらっしゃいました。そのご夫婦に「最高の家」と喜んでいただけたことは設計士冥利に尽きます。
 Yさんのお宅は長方形の敷地を生かし、LDKと和室、デッキと庭から坪庭までと目線が通り、建物幅の空間のつながりを意識して設計しました。奥行きのある敷地に対して、圧迫感を感じさせずに光や風をうまく取り入れられる配置計画になっています。
 間取りの個性を物語る象徴的なロフトは、建築基準法で定められている最高高さとロフトの高さを行政の担当者とやりとりを行い、空間の広さを最大限に確保しました。
 住まいの見どころとしては、玄関からもLDKからも見えるように配置した坪庭が、空間に広がりやメリハリ、高級感を生み出していると思います。ご主人の夢だった鉄骨階段も、住まいの中の光景を表情豊かにする重要なエッセンスになっています。内装やインテリアにおいては、Yさんご夫婦が「白・黒・グレイ」を基調にした洗練度の高いコーディネイト構想をお持ちでしたので、それが弊社こだわりの無垢材のフローリングと漆喰の白にマッチし、どこから見てもおしゃれで個性的、かつ、自然の安らぎを感じるという、素晴らしい住宅になったと思います。
 今、ロフトはご主人の趣味を楽しむ城”だそうですが、お子さんの成長とともに様相が変わるかもしれませんね。秘密基地での過ごし方や楽しみ方が増えるのかと思うと、私の方もワクワクしてきます。

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