おうち時間が輝く トレーニングジムがある家
- DATA
- 所在地:那覇市
- 設計:建築スタジアム夢現(担当/浜比嘉正人)
- 敷地面積:91.16㎡(約27.5坪)
- 建築面積:52.15㎡(約15.78坪)
- 延床面積: 97.31㎡(約29.4坪)
- 用途地域:第一種中高層住居専用地域
- 構造:鉄筋コンクリート造(壁式構造)
- 完成時期:2020年11月
- 建築:株式会社Teach Plus(担当/落合)
- 電気:有限会社新栄電機(担当/伊良部)
- 水道:株式会社三星建設(担当/瀬長)
- キッチン:パナソニックリビング九州株式会社(担当/山城)
在宅時間が増えた昨今、積極的に「楽しむ」ためのマイホームは理想的。
ご夫婦の趣味を叶えた、機能性とくつろぎが両立する住まいをご紹介します。
※週刊かふう2021年2月26日号に掲載された内容です。
モデルルームを参考に個性を盛り込む
そろそろマイホームが欲しいと考えたZさんご夫妻は数社の完成見学会を訪ねるうち、株式会社ティーチ・プラスの作品に好感を覚えたといいます。
「造り付けの棚など、狭いスペースでもお洒落に整えられていて、住みやすそうだった点が好印象でした」と奥さま。
幸い、ティーチ・プラスの自社物件として売りに出されていた土地が求めている条件に合致して、話はスムーズに進みました。
「モデルハウスの設計や間取りをベースに、私たちの要望をプラスしていく形で決めていきました」とZさんは話しますが、その〝要望〟はちょっと驚くような内容でした。
わが家に本格的なトレーニングルーム
Zさんは身体を鍛えることが趣味で、マイホームにも本格的なトレーニングルームを造ることが第一希望だったそうです。
その言葉通り、玄関からリビングに入った立ち位置の天井にはチンニングバー(懸垂用の器具)、4LDKのうち2階の1室をトレーニングルームに充ててベンチプレスなどの本格的なアスレチック器具や全身を映せる大型ミラーを設置しています。そして、やる気を高める色・赤を壁の1面に配色。
奥さまは、「私としてはこの部屋を造ることは気が進まなかったのですが、主人がほぼ毎日トレーニングに精を出している姿を見ると、外出自粛が求められる今では良かったのかなと思っています。ジムの会費を考えると節約にもなっていますね」と苦笑しながら、なんとなくおもしろがっている様子でもあります。一方、2階の中央に設けたセカンドリビングでのんびりと読書しながらお茶を楽しむひとときに幸福感に包まれるそうです。
造作家具を多用した最適なサイズ感
セカンドリビングには、大工さんの手による3つの造作デスクを配置。部屋の幅に合わせ、並べるときに最適なゆとりを考慮した天板の大きさ、幅木と調整した足置きの高さなど、こまやかに計算された工夫が見られます。また、キャスターが付いているので移動や配置のアレンジも自在で、空間を多目的に活用できるようになっています。
1階のリビングでは、大型テレビに合わせたテレビボード、システムキッチンのテーブルトップの高さと統一したダイニングテーブルなどが造作家具。ゲーム用コントローラーをディスプレイするテレビボードは掃除がしやすいよう下部に空間を取っており、幅90センチメートルのダイニングテーブルには炊飯器や電子レンジなどの調理器具を収納することができるデザインになっています。
家具のサイズは空間にあわせて選ぶことが調和の取れたインテリアのコツといいますが、造作家具であれば、まさに空間にぴったりのサイズで整えられるのがメリットといえるでしょう。
くつろぎの工夫も家のそこかしこに
趣味にいそしむイメージが強いZ邸ですが、くつろぎを感じさせる空間も魅力的です。窓から暖かい光が差し込んでくる3畳の和室は、もうすぐ生まれるお子さんの世話にも活躍しそう。「私も一緒に昼寝してしまいそうです」と笑みがこぼれる奥さま。
横一列に3口並んだIHクッキングヒーターを備えるシステムキッチンは、特に奥さまのお気に入り。「効率的に料理しやすく、テーブルに並ぶ品数が増えました」とマイホームで過ごす日々を楽しむ様子がうかがえます。
ダイニングテーブルと対をなすように造作された吊り棚にはお酒のボトルやグラスがお洒落に並べられ、友人たちを招いてのホームパーティも楽しみにしているとのこと。また、前の住まいに収納空間が少なくて不便を感じていたことから、3つの収納部屋を設けたことも居室を広々と使える秘訣(ひけつ)となっています。
マイホームとしての居住性が深まると、自然とおうち時間が充実するという素敵なお手本を見せていただきました。