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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

こんな家に住みたい

畑の風景が楽しめる、家事のしやすい家

畑の風景が楽しめる、家事のしやすい家

DATA
家族構成:夫婦、子ども2人
設計:プラソ建築設計事務所
  (担当/小林志弘)
敷地面積:411.00㎡(124.33坪)
建築面積 :103.81㎡(31.40坪)
延床面積 :93.08㎡(28.16坪)
構造 :鉄筋コンクリート壁式構造
用途地域:都市計画区域内区域区分非設定
完成時期:2019年3月
建築:米元建設工業株式会社
電気:ミネイ電工
水道:有限会社ライフ工業
キッチン:株式会社LIXIL
テーブルと椅子:ロボッツファニチャー

子育て真っ最中のG夫妻は、柔軟な発想で、機能的かつ遊び心のある家を完成させました。

畑の風景が楽しめる、家事のしやすい家

家事動線を一直線につなげる

 G夫妻が家づくりに向けて動き出したのは、4年ほど前のこと。幸い、ご主人の実家の近くに、十分な広さの土地を見つけることができました。家づくりは、ASJ(アーキテクツ・スタジオ・ジャパン)のイベントに参加したときに、会場のスタッフから推薦された建築士に依頼することにしました。
「前々から図面を見るのが好きで、こだわりもいろいろありました。その建築士さんなら、私のこだわりの一つひとつに対応してくれるのではないか、ということで紹介してもらいました」と奥さま。実際、お会いしてみると、年が近いこともあってか、話がしやすく、夫妻の要望に真摯に対応していただけたそうです。 
 依頼内容は、「まず、掃除がしやすいこと。台所から子どもたちの様子がわかること。それから家事動線は一直線につなげてほしい」などなど、子育て世代ならではの機能性を重視したものでした。間取りに関してはLDKに和室2つ、水回りに加えて、室内洗濯干場とフリースペースを設けることにしました。
「仕事柄、洗濯物を外に干しても、日の高いうちに取り込むのは難しいので、室内に専用の部屋を作ることにしました。子ども室は最初は作るつもりでしたが、勉強は食堂や居間でもできるし、なくてもいいかなと思うようになって、家事室にも使えるようなフリースペースに替えてしまいました」と奥さま。同時に寝室も、「ベッドを置かない方が使い勝手がいいのでは」と考えて、畳敷きの和室にしたそうです。

畑の風景が楽しめる、家事のしやすい家

空間ごとのめりはりを楽しむ

畑に囲まれた敷地に建つ、白をメインに墨色と茶色を部分的に施したRC平屋がGさんの家です。小さな帽子を被ったように、陸屋根にちょこんと載った方形屋根がかわいらしく、ユニークです。
 玄関ホールからは正面と右手の双方に進めますが、どちらもその先はLDKです。室内外ともに白をベースに、ナチュラルな雰囲気でまとめています。
 正面扉の向うは対面式の台所で、その先に食堂、洗濯干場、洗面室、浴室と1列に配した動線がシンプルで、家事がしやすいそうです。「台所から室内が見渡せて、子どもたちの様子がわかるので安心です。玄関から荷物も運びやすいし、一直線の家事動線も動きやすく、助かっています」と満足そうに話す奥さま。収納も充実していて、玄関横や和室の出窓の下、フリースペースや寝室など、各所に設けられています。

畑の風景が楽しめる、家事のしやすい家

 ご主人の一番のお気に入りは和室で、部屋ごとに「めりはりを付けたくて、床を上げてもらいました。建築士さんからの提案で、居間に対して斜めにずらしたり、天井を高くしたり。特別感があるし、ここにいると落ち着きます」。また、和室のうぐいす色の珪藻土(けいそうど)は、奥さまの実家を訪れた建築士から、「思い出として実家の和室と色を揃えたら」と勧められ、決めたそうです。
 リビングの窓の外には芝庭が広がります。「家に人を呼ぶのが好き」というご主人は、この夏、草野球チームの仲間を誘って、家族ぐるみでバーベキューを楽しむのを心待ちにしています。

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