あなたの夢を暮らしを応援する
住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

三方に建物が迫り、前面道路の幅員も狭い住宅密集地。土地は南西に開いた横長の形状で、裏手には高いマンション。そうした立地条件から、ファサードの向きや採光面、視線を閉ざす位置に制限がありましたが、それを感じさせない明るさとボリュームのある空間です。

全体の構成は、駐車場プラス3フロアの4層構造。1階はLDKと応接室、和室からなる生活スペース、2階は主寝室と個室等のプライベートスペース、3階はハーブガーデンや半屋外のテラスなどがあるフリースペースにゾーニング。

全フロアのほぼ中央をエレベーターと階段で縦に貫き、その左右に居室を配置したシンプルな間取りですが、例えば「個室は小さく、人が集まるスペースは広く」など、エリアの性格と動線を明確にしたプランニングで、大きな空間がほどよいスケール感に整えられています。

施主の意向で、壁材や床材、建材、照明などの建材はほとんどが海外の特注品。エリアによって仕上げ材を変えるなどそれぞれの空間にはっきりとした個性をもたせつつ、全体として統一感のあるデザインに仕上がっています。