都市部でも暮らしのびのび 回遊性のある動線が心地よい人・風・光が巡る二世帯住宅
- DATA
- 設 計: 株式会社アーキタンツ福岡
(担当:福田哲也) - 敷地面積: 331.13㎡(約100.16坪)
- 建築面積: 181.00㎡(約54.75坪)
- 延床面積: 310.56㎡(約93.94坪)
- 構 造: 鉄筋コンクリート造
- 用途地域: 第一種低層住居専用地域
- 建 築: 米元建設工業株式会社
(担当:新垣) - 電 気: 株式会社日本電設
(担当:下地) - 水 道: 有限会社ライフ工業
(担当:我喜屋) - キッチン: 大里総合建材株式会社
(担当:高江洲)
四方ともに隣地との距離が近い環境下で、光と風がたっぷりと巡る快適な住空間を実現した完全分離型の二世帯住宅です。
目の前に学校のグラウンドが迫り、駐車場に充てた敷地南側に対し、採光・通風条件が最もよく、道路を挟んで公園を望む北側には、上下階ともにLDKを置いて大きく開口を確保。2階子世帯は北側にベランダを設け、寄棟の屋根を深く伸ばして心地よい日陰空間をつくるとともに、1階親世帯は外構に沿って植栽を施し公園の緑との視覚的なつながりを保ち、開放感とプライバシー対策を両立させました。
親子世帯で玄関の位置が異なるだけではなく、水回りのポジションも間取りもそれぞれ自由にプランニング。2階ではデザインの一要素として、打ち放しコンクリートや琉球石灰岩の壁をインテリアのアクセントに使用し、手触り感・質感のある素材をふんだんに取り入れました。両世帯で共通しているのは、各スペースをつなぐ通路に行き止まりがなく、フロア全体をぐるぐると回遊できること。さらに四方には必ず換気用の窓が用意されており、人の動線に沿って風も光も巡るように設計されています。
北側ファサード。外観上は屋根の傾斜が目立たないように工夫して水平ラインを強調。2つの平屋を重ねたようなデザインに仕上げている。2階は寄棟の屋根形状を生かして勾配天井を採用し、開放感を高めている
1階親世帯LDK。リビングの窓の外は2階ベランダを庇代わりにした雨端空間になっている。植栽と公園の緑が一体化し、視覚的な奥行きを創出
2階和室。LDKとの連続性を保ちながらも趣を変え、地窓から落ち着いた光を取り込む。隣接するリビングとの間仕切りには格子戸を採用
設計・施工会社
那覇市古波蔵3-7-25