吹き抜けの空間が 上下階をゆるやかにつなぐ、明るく開放的な家
- DATA
- 所在地:糸満市
- 家族構成:夫婦、子ども2人
- 設計:プレステージホーム沖縄株式会社
- 敷地面積:222.75㎡(67.38坪)
- 建築面積:80.94㎡(24.48坪)
- 延床面積:116.34㎡(35.19坪)
- 構造:木造2階建て
- 用途地域:第一種低層住居地域
- 完成時期:2018年10月
- 建築:プレステージホーム沖縄株式会社
- 電気:新栄電機
- 水道:菊池設備工業
- キッチン:クリナップ(担当/宮里)
中国出身の翁さんが、沖縄で暮らすようになって早や10年。いずれは永住することを視野に入れて、昨年、郊外の住宅地に木造2階建の家を完成させました。
回遊できる動線が便利
家づくりにあたって、翁さんは、たくさんのモデルハウスを見て回りましたが、いつも、どことなく窮屈さを感じていました。というのも生まれ育った中国では、土地も部屋も家具も、全てが日本に比べてビッグサイズだったからです。
そんなある日、モデルハウスで、「これまで見た家とは違う」と感じる体験をしました。「吹き抜けのリビングが明るくて、開放的な雰囲気でした。なんとなく居心地がよかった」と翁さんは振り返ります。また、相談した営業担当者の対応も信頼がもてたので、このハウスメーカーの家を建てることに決めたそうです。
モデルハウスをベースに描いた間取りは、1階に吹き抜けのあるLDKの大空間を設け、リビング階段で上下をゆるやかにつなげるというもの。2階には主寝室と子ども室、それに小屋裏を利用した納戸を配置。吹き抜けを介して、1階に居ながらも、2階の子どもたちの気配を感じることができて安心です。
1階玄関からは三方向に進めるようになっていて、左の引き戸は洋室から水回りへ、あとの2つはLDKへ続きます。LDKの出入り口を2つにしたのは、間取りの変更に対応できるようにです。 今はDKの吹き抜けでない部分に、ソファセットを置いてリビングとして活用していますが、「将来、両親と暮らすことになったら、間仕切りを設けて、ここを両親の部屋にしようと思っています」と翁さん。また、ここに置き敷き畳を敷いて、和室として使うことも考えています。
対面式キッチンの背面は水回りで、玄関からLDK、水回り、洋室、玄関へと、ぐるぐる回れる動線が便利です。
エアコンの効きが良く、快適な室内
翁さんは、これまでずっとコンクリートの家で暮らしてきましたが、初めて木の家で暮らしてみて、「帰宅してから、エアコンをつけると、すぐに部屋が涼しくなる。エアコンの効きがすごくいい」と省エネ効果を実感しています。
木の家には調湿効果があり、「夏涼しく、冬暖かい」と言われていますが、翁さんの家は、さらに屋根や壁に高性能の断熱材が使われているので、エアコンの使用を最小限に抑えて、快適室温を保つことができます。LDKの大空間にはエアコンが2台セットされていますが、大抵は1台だけ稼働させれば十分だそうです。
対面式のキッチンは、白とダークブラウンで、すっきりとまとめられています。奥さまの要望で、作業スペースやキッチンカウンターが広々と取られ、家事がしやすそう。また、キッチン横のパントリーや床下収納、階段下の収納など、周辺の収納も充実しているので、片づけがしやすく、キッチン周りをいつもきれいに保つことができます。
LDKの窓の外にはアマハジテラスとデッキスペースが続き、その先の遊歩道まで視線が誘われて、室内の開放感をさらに高めています。
「前のアパートは9階だったので、ほとんど家の中だけで暮らしていました。今は、リビングの外にデッキスペースが続いていて、庭もあるので、よくバーベキューを楽しんでいます」と嬉しそうに話す翁さん。明るく、居心地のよい空間に、子どもたちの遊ぶ声が響いています。